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「UNIPROVE 学務」の進路支援システムで首都圏での就職活動支援を大幅に強化

石巻専修大学様 導入事例

お客さま情報

所在地:宮城県石巻市南境新水戸1番地
神奈川県横浜市戸塚区上倉田町1518(横浜キャンパス)
創立:1989年4月
学生数:1,853名(2011年5月1日現在)
教職員数:136名(特命教員・客員教員・非常勤講師を除く)
(2011年5月1日現在)
URL:https://www.senshu-u.ac.jp/ishinomaki/

学校法人専修大学(以下、専修大学)は東日本大震災で被災した地域にある石巻専修大学の学生に対する就職活動の支援を強化するため、日立の「UNIPROVE 学務」をベースに稼働させていた就職支援システム「S-net」を石巻専修大学にも「IS-net」として導入。
首都圏で就職活動を行う石巻専修大学の情報をWeb上で共有・更新できる環境を実現し、石巻専修大学生の就職活動を両校からきめ細かくサポートできるようになりました。


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導入の経緯

地元での就職難にともない就職支援システムを強化

専修大学が初の理工学系学部を含む総合大学をめざし、宮城県石巻市に1989年に開学した石巻専修大学。同大学は、先進的な学術研究、実践的な教育活動で知られ、また「地域に開かれた大学」として地域との連携事業も積極的に展開しています。すべての学科にはコース制を導入し、将来を見据えた専門分野を学べることが特色です。

2011年3月に発生した東日本大震災では、石巻市の中でも建物や設備への被害が比較的少なかったことから、震災直後は多くの避難市民の収容とともに、救護所やボランティアセンターが相次いで開設され、災害対応の最前線拠点としての役割を担いました。現在は震災前と変わらない平穏なキャンパスにおいて、東北沿岸域の核となる大学として、地元自治体や企業・地域と連携しながら力強く復興に取り組んでいます。

学生から信頼される進路支援係の教職員と数多くの卒業生が就職活動を強力にバックアップする体制を整えていることから、首都圏(神田・生田)にキャンパスを構える専修大学とともに、地元でも「就職に強い大学」として評判の石巻専修大学。しかしながら、「今回の震災によって宮城県周辺での就職活動が例年に比べ非常に厳しい状況になりました。そこで教職員全員が力を合わせた就職活動支援策や東京・大阪方面への就職バスツアーなどを企画する一方、専修大学就職課との連携強化も図ることにしたのです」と語るのは、事務部事務課の秋生めぐみ氏です。
従来も首都圏への就職を希望する石巻専修大学生への支援を行うため、現地でのサポート役となる専修大学就職課とは情報交換を行っていたと語る秋生氏ですが、「就職支援システムのベンダーが異なっていたため、電話やFAXでのやり取りが多く、迅速な対応は難しかったのが実情でした」と振り返ります。
そこで専修大学内で稼働していた日立の大学向け学務情報システム「UNIPROVE 学務(進路支援システム)」を石巻専修大学にも導入することで、インターネット経由で情報共有の迅速化を図ることになったのです。

導入前の課題

求職票や相談履歴などリアルタイムな共有・更新が可能に

日立は両校の実務/システム担当者とともに、既存システムからのデータ移行やシステム構築をスピーディに展開。実質3か月で専修大学の就職支援システム「S-net」と同等のシステムを石巻専修大学向けの「IS-net」として導入し、2011年10月から本格稼働させることに成功しました。
これにより石巻専修大学の学生は、従来紙へ記入していた求職票(自己PR、課外活動、資格など)や進路希望、就職活動内容などをみずからPCで入力・参照できるようになりました。
また、両校の就職課を訪れた学生の求職票や相談履歴も職員がWeb上でリアルタイムに共有・更新できるため、場所を選ばず今まで以上に手厚い就職支援サービスと適切な指導が提供できるようになったのです。

石巻専修大学へ導入されたシステムの概要
石巻専修大学へ導入されたシステムの概要
「以前は紙でしか管理できない項目が多かったのですが、新システムではそのほとんどを電子化できるようになり、私たち職員にとっては情報の管理・活用がとても行いやすくなりました。学生も、自身のカルテや就職活動状況、求人・企業情報などを、いつでもPC上で確認しながら、履歴書やエントリーシートの記入などに活用できるようになったため、とても便利になったと好評です」と秋生氏は語ります。

さらに、「震災の影響で今年度以降も首都圏で就職する学生の割合は4割近くになると予想されます。そのためには就職活動の足場を東京に置く形となりますが、「UNIPROVE 学務」の導入で、今後はシステム面でも首都圏での就職活動をしっかりバックアップできることで、学生たちを励ましながら送り出せるのが、いちばんの喜びです」と秋生氏は笑顔を見せます。

導入の決め手

サーバの一元化で運用負担も軽減

「IS-net」のサーバは専修大学の生田キャンパス内に設置されたため、システムの一元化によって運用管理面でのコスト削減が図れたことも大きなメリットとなりました。
石巻専修大学でシステム運用を担当している事務部 事務課の佐々木 貴志氏は、「限られた人数で業務をこなしている本校にとって、サーバの保守やメンテナンスの負担がなくなったのは本当に助かります。インターネット経由でのシステム活用は今回が初めての試みですが、レスポンスもまったく問題はありません」と評価。
ユーザー部門のみでシステムが容易に運用していけるよう、「今後も日立さんには、現場レベルでの運用機能の拡充やユーザビリティの向上などを進めていただきたいですね」と期待を寄せます。

就職支援システム利用風景
就職支援システム利用風景
現在、石巻専修大学と専修大学では、成績や学籍情報をはじめとする学生情報を一元的に管理し、サービスや業務の共通化を図るべく、UNIPROVEシリーズを核とした各種システムの統合を推し進め、両校における情報や業務の連携強化を図っている最中です。
今回はその先行事例として石巻専修大学への「UNIPROVE 学務」の導入が実現し、両校におけるシームレスな情報連携が学生サービスの向上に大きな効果をもたらすことが証明されました。
これからも日立は、すぐれた人材育成と学生の幅広い進路選択を支援する石巻専修大学と専修大学の取り組みを、UNIPROVEシリーズの継続的な機能強化によって力強くサポートしていきます。


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  • 本事例中に記載の内容は掲載当時のものであり、変更されている可能性があります。
  • 本文は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果が得られるわけではありません。