就業管理ソリューション「リシテアシリーズ」導入事例
株式会社ビデオリサーチ様 導入事例
お客さま情報
所在地:東京都千代田区三番町6-17
設立年月日:1962年9月20日
従業員数:392名人(2012年10月現在)
URL:https://www.videor.co.jp/

テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、屋外メディア、インターネットなどの各種メディアリサーチから、消費者動向、商品力の市場調査、世論調査などのマーケットリサーチまでトータルに手掛ける総合リサーチ企業。多彩で複合的なソリューション提案を行っています。
この事例に関するソリューション・商品
導入前
毎月の集計に多大な時間を要し非効率な作業が発生
1999年にリシテアを導入する前は出勤簿と勤務管理表の2元管理で勤怠情報を収集し、給与計算に必要な情報の集計を手作業で行っていた。
これは、株式会社ビデオリサーチ独特の就業規則からくるものだった。
「当時は、毎朝出勤したタイミングで、社員ひとりひとりが総務部に置いてある出勤簿に印を押し、出退勤時間を勤務管理表に記載することで勤怠管理を行っていました。給与計算に必要な情報は、すべて月初めに収集して、アウトソーシング先に提出していたため、変更・訂正などがあった場合、大変手間がかかっていました。そこで、使いやすく、当社の就業規則にも対応できる、勤怠管理システムの導入が必要不可欠と考え始めました。(加藤氏)」
同社では、本社・支社のすべてにおいて同様のフローで勤怠管理を行い、本社に勤務管理表を集めて一手に集計を担っていた。この膨大な作業を解決するため、勤怠管理システムの導入を決め、パッケージソフトの選定を行うこととなった。

人事部
課長
加藤 氏
選定のプロセス
社内システムとの連携と、コストを重視して決定
パッケージソフトに限定して検討を進める中、リシテア以外にも、2〜3社のパッケージソフトを比較検討した。選定にあたっては、コスト面を重視しつつも、社内ですでに構築していた給与管理の新システムと連携しやすい勤怠管理システムであるかどうかという点、また、ユーザーが使いやすいかという点に注目した。
「リシテアであれば、カスタマイズを柔軟に行えるため、当社の複雑な就業規則にも対応できるという印象が大きかったと思います。(茶山氏)」
ポイント1:コストが抑えられること。
ポイント2:社内の給与管理システムとの連携が容易に可能であること。
ポイント3:ユーザーライクなインターフェイスであること。

システム開発部
副参事
茶山 氏
導入時
システム導入に際して、改めて就業規則を見直す
「当社の就業規則がとても複雑なので、就業規則のすべてをリシテアへ反映させるために、日立ソリューシンズ・クリエイトさんには一部のカスタマイズをお願いさせていただきました。また、システムの構築が、当社の就業規則の定義を見直すきっかけにもなりました。例えば、「超えたら」と「過ぎたら」などの言葉の違いを定義しましたね。リシテアの導入に伴い、就業規則内で細かく指定されていなかったことを定義しながら構築を進めていきました。(加藤氏)」
「構築時は、就業規則が明文化されている内容を正確にシステムに反映してもらいました。一方、明文化されていない内容については、整理して日立ソリューシンズ・クリエイトさんのSEの方に説明するところから始まったのである程度時間はかかりましたが、理解していただいた後は、行き違いなくシステム化することができました。当社独自の規則に対してはカスタマイズでカバーできたため、当社の規則に合致したシステムを構築できました。(茶山氏)」

左:IT開発局 システム開発部 副参事 茶山 氏
導入後の効果
システム化されたことで見落としのない正確なデータの集計が可能に
「リシテア導入後は人的作業がかなり軽減されました。導入前の出勤簿で勤怠管理をしていたときは、出勤簿を集計するまでの間に、すべてのデータのチェックや本人確認を経るのに1日はかけていました。これが、システムでの管理になったことにより、情報の見落としがなくなり、集計処理は以前よりも格段に早くなり、正確に処理することができるようになりました。(加藤氏)」
勤怠の申請はこれまで紙ベースであったため、システム化をすることで社員が負担に思うのではと心配もあった。しかし、当時、社内システム全般をWEBシステムへ移行し始めていた時期でもあり、また、リシテアのユーザインタフェースがユーザーにとって分かりやすいものであったため、同システムの受け入れに対する社内の抵抗はなかったという。

システム開発部
副参事
茶山 氏
バージョンアップでリシテアの機能を拡張し、損益を把握
リシテア導入以降もシステム拡張・改善を繰り返している。2002年にはイントラネット版からWEB-lite版への変更、さらにバックアップ自動機能を追加導入、2006年には工数管理機能を追加した。

この間、担当の変更があったが、心配事はなかったという。
「リシテアの仕様書をしっかり作っていただきましたから、お互い担当が変わっても内容が分からなくなる、ということはありませんでした。また、バージョンアップをするにしても、日立ソリューシンズ・クリエイトさんであれば当社の就業規則を理解いただいているため、新機能の設定にそこまで苦労することはなかったですね。(加藤氏)」
2006年から原価管理の精度を更に向上する事となった同社では、プロジェクトの損益を把握するために工数管理機能をリシテアに追加し、運用を開始した。工数管理機能の追加にあたっては、リシテア以外にも2〜3社のシステムとの比較検討を行ったが、リシテアが社内にも浸透していることから、リシテアの工数管理モジュール(Costモジュール)の追加を決定した。
「まったく新しいシステムに切り替えるという方法もありましたが、初期費用もかかりますし、就業規則をシステムに落とし込む労力を再びかけるべきかと考えると、結果的に既存のリシテア以外の選択肢はありませんでしたね。(加藤氏)」
リシテアの工数管理モジュールは、既存のリシテアの勤務申請画面から作業の内訳を一括で申請、承認が可能である。ユーザーインターフェースが同様のため、社員の負担を最小限にできるという点も、リシテアの機能拡張を選択した理由の一つだという。
当社に対しての評価・今後期待すること
人事担当者やユーザーが使いやすいものであることが一番必要であると考える同社。勤怠管理・原価管理の情報を収集する環境が整った現在、今後は、社内管理をどのようにコーディネートしていくことが費用的にも管理的にもベストなのかを考えていく。
「上長が承認対象者の勤怠情報の集計を自由に行える機能もあるのですが、システム側の定義項目が多いため、せっかくの機能を使いこなせていない社員が多いです。マニュアルを整備するなどの対応で、社員にもっと利用してもらえるようにしたいですね。(大庫氏)」
さらに、リシテアを利用して社員の健康管理に活用できるのではないかと考えている。 「当初は就業時間の管理や作業時間を効率的に管理するために導入したのですが、業務効率だけではなく、企業風土の更なる改善につながるように、健康管理の側面からも活用したいと考えています。リシテアの健康管理モジュールを用いて社員ひとりひとりの健康状態を組織が気づかい合えるような環境作りができれば良いと思っています。(加藤氏)」

人事部主事
大庫 氏
この事例に関するソリューション・商品
- 本事例中に記載の内容は掲載当時のものであり、変更されている可能性があります。
- 本文は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果が得られるわけではありません。