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Member interview
08
下山 晃 Akira Shimoyama
戦略技術推進本部
AI研究開発グループ 技師(主任)
2009年入社 情報工学科卒
発想と知識を組み合わせ、
お客さまの課題を解決する

入社して携わったのは、通信会社のファイル管理システムの開発です。要件定義から設計、実装、テストまで横断的に従事しました。従来までそのシステムは、ファイルを登録する際にかなりの時間を要していました。そこで少しずつデータを圧縮しながら、同時にファイルをアップする仕組みを考案。それによって高速化を実現し、お客さまに大いに喜んでいただけました。

私は高校進学時にパソコンを購入してもらい、そこからプログラミングを開始。メールチェッカーや画像ビューワーなど、自分が使いやすいものをいろいろと工夫して作っていました。大学に入学してからは、コンピュータ将棋プログラムの開発に取り組み、強くするためにAIをはじめとする多彩な知識を吸収し、業務で通用するくらいのスキルを身につけました。 仕事でプログラミングをするようになって感じるのは、ある程度妥協も必要だということ。例えばエラーが発生した場合、趣味であれば根本原因を突き止め、完璧なものを作ります。ところが、業務の場合はエラーが出たらリトライする仕組みを構築するなど、根本原因が分からなくても問題なく動作する仕組みを考えるのです。そうしないと、スケジュールに間に合わなくなるなど、いろいろと不都合が生じてしまうからです。その点に最初は戸惑いましたが、ビジネスと趣味との違いをはっきり感じましたね。

養ってきたスキルが
コンテストで通用する喜び

当社は先端技術への意識が高く、スキルアップの機会が多く用意されていています。あるときには、社長が人工知能技術戦略会議が主催する「第1回AIチャレンジコンテスト」を新聞で見つけ、私も参加している社内公募で集まったAIチームに出場してみないかと持ちかけてくれました。そのコンテストには「料理領域検出部門」と「料理分類部門」の2つがあり、私は料理分類部門に出場。提示される料理の画像がパスタなのか、そうめんなのかなどをAIに判断させて技術を競うのですが、このコンテストで4位に入賞することができました。これまで培った経験が通じるのだと、喜びを噛みしめました。

また最近、社内の「ホワイトハットハッカーチーム」が開催した「セキュリティコンテスト」に出場。CTFと呼ばれる形式でセキュリティやコンピュータの知識を競うこの大会で、個人戦、チーム戦共ともに1位を獲得することができました。

他社に先駆けて
AI人財を育てる使命

一昨年から「AI技術を適用した新ビジネスの研究」という社内公募によるプロジェクトが発足し、私もそれに参画しました。本業とは別に、週2時間程度AIをビジネスに活用するための研究をしていたのですが、その活動実績が認められ、昨年4月には新たに「AI推進グループ」が正式な部署として設置されました。現在、私はそこに所属しています。この部署の最大の使命は、AIの知識に明るい人財を社内に増やしていくこと。AIは社会的にも注目を集めており、活用したいというお客さまも少しずつ増えていますが、現在はまだそのすべてのニーズに対応できていない状態です。そうした機会損失をなくすべく、他社に先駆けて人財育成を行っています。今後AIの技術は必須になっていくはずですので、私の持てる力を存分に発揮して、AI事業が当社の柱となるよう取り組んでいきたいと考えています。

1 week schedule

1週間のスケジュール

学生の皆さんへのメッセージ

Message to students

私は大学時代に既にプログラミングのアルバイトをしていたのですが、それでも入社後の仕事内容はあまりイメージできていませんでした。実際に入ってみないと分からないことも多いので、あまり不安を抱いても仕方ないと思います。また私が会社に入って感じるのは、自分なりの強みを持っていれば何とでもなるということ。人には負けないものを何かひとつ磨いていくといいと思います。

オフの過ごし方 Off time

最先端技術を探求

AI、機械学習、ディープラーニング等に関する情報収集や実験を行っている他、さまざまな大会に参加するなどして知見を高めています。また自宅ではパソコンを複数台所有していて、それを使って今後はネットワークスキルも向上させたいと考えています。読書も好きで、技術書やライトノベル等をよく読みます。

※掲載の内容は、取材当時のものになります。