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国内で初めて、病院運営の認証登録範囲としてISO22301の認証を取得

ひたちなか総合病院様 導入事例

お客さま情報

所在地:茨城県ひたちなか市石川町20番1
会員年月:1959年2月
診療科目:内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、神経内科、血液内科、腎臓内科、小児科、外科、消化器外科、呼吸器外科、乳腺外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、麻酔科、病理診断科、臨床検査科、精神科、児童精神科、リウマチ科、リハビリテーション科、歯科口腔外科
病床数:302床
URL:https://www.hitachi.co.jp/hospital/hitachinaka/
 

ひたちなか総合病院様

ひたちなか総合病院様は、経済産業省による事業競争力強化モデル事業に、「グローバル企業を有する地域の新型インフルエンザパンデミックに対するBCMS官民協働構築モデル」をテーマに参加されました。 その事業における一つの達成目標としてISO22301認証取得に取り組まれ、日立製作所グループ会社として当社にもお声掛けを頂き、「ISO22301認証取得支援サービス」を実施させていただきました。 今回の事例紹介では、ひたちなか総合病院におけるISO22301(BCMS)のトップマネジメントである、病院長の永井様にお話を伺いました。

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ISO22301認証取得に向けた経緯および課題

まずは、ご支援ありがとうございます。おかげさまで、ISO22301の認証取得という目標を達成する事ができました。 さて、ISO22301の認証取得の経緯ですが、当院では大地震および新型インフルエンザ感染の脅威が事業継続に与えるインパクトが大きいと考え、数年前に大地震および新型インフルエンザに関して、BCPの策定を行いました。 しかし東日本大震災、2009年のH1N1新型インフルエンザパンデミックにおいて、策定されたBCPは実効性の無いマニュアルになっており、有効に機能しませんでした。 また、新型インフルエンザについては2013年に新型インフルエンザ等対策特別措置法が改訂されるのを受けて、実効性のあるBCPを所有していないと、登録事業者になれず、現場の医療関係者は、優先的にパンデミックワクチンの接種を受けられなくなる事もあり、医療機関にとってBCP作成は喫緊の課題になっております。
このような課題を受け、机上だけのBCPに止まらず、BCMSとしてPDCAを回しながら、全職員が常に魂を込めてBCPに命を吹き込む事が大事だと考え、病院全体を適用範囲として、ISO22301の認証取得をする事を目標としました。

院長 永井 庸次 様
院長 永井 庸次 様

ISO22301認証取得の効果

認証取得のメリットとして、次の事を期待して認証取得に取り組みました。
・リスクの認知力・理解力・管理能力の向上
・重大なインシデント発生時の影響力を軽減し、管理力を増強
・職員を含めた事業の安全・安心を保障
・リジリエンス(脅威への対応能力)な組織を公約
上記に加えて、演習においては今回、病院全体を適用範囲の対象にして認証取得した事により、PDCAを回す上で机上訓練や実地演習を通して、関係する医師たちが積極的に関与してくれるようになったのは、BCPに命を吹き込む上では、大きなメリットと考えております。
今後もBCMSを継続的に改善する上で、現場をどのように巻き込み、事業継続意識を醸成させていけるかが、ポイントだと考えています。

ISO22301認証取得支援サービスご利用の決め手

今回は、経済産業省の事業競争力強化モデル事業の一環でしたので、協力して頂く関係者は、ひたちなか市に縁が有る企業および日立製作所に関連する企業をパートナーとして選定する事を念頭に置いていました。 また、目標は日本ではじめての病院運営を適用範囲にした、ISO22301認証取得でしたので、ISO22301を効率的に認証する上で、まだ規格としては制定されて日も浅いにも関わらず、日立製作所の別の部署でISO22301認証取得支援をしたコンサルタントがいるとの事でしたので、ひたちなか総合病院の現状を早期に把握でき、日立のルールに準拠したフレームワーク作りができるのではと思い、パートナー選定させて頂きました。

ISO22301認証取得支援サービスご利用の感想

今回、ひたちなか総合病院における、BCMSのフレームワーク作成をご支援頂きました。 事業継続を議論する上でのベースラインとしては、良いものが作れたと思っています。
かなり短い構築期間ではありましたが、一緒に汗をかいて頂き感謝をしています。 推進する上では、事務局を含め指導をさせて頂きましたが、私の思いとしては、同じ日立の人間として、御社に今回のプロジェクトで病院業務というものを理解して頂き、今後のコンサルティングに活かすべく、成長して頂きたいとの思いも有り、職員と同様の接し方をさせて頂きました。 冒頭にも述べましたが、病院運営では国内初の認証取得と言う成果をあげた事に非常に満足していますし、御社の支援が無ければできなかったと思っています。

今後の計画

ISO22301は、リスクアプローチの規格で、ISO9001はプロセスアプローチの規格です。
本来マネジメントシステムは、両方の側面からバランスを取るべきで、今後は2つのマネジメントシステムの統合も視野においています。 病院現場のプロセスにもリスクは有り、医療事故・院内感染等は、起こしてはいけないリスクになります。 全従業員がリスク意識を持ち、現場主導でプロセス改善が行われるようなマネジメントシステムにして行きたいと考えております。 そのためには、トップダウンによる意識付けと、BCMS教育の徹底、現場を巻き込んだ演習・訓練を通した、ボトムアップの改善の声を収集する事が大切だと考えています。


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  • 本事例中に記載の内容は掲載当時のものであり、変更されている可能性があります。
  • 本文は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果が得られるわけではありません。