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計画的な学修と就学力の向上をサポートする大学向け学修設計支援システム「UNIPROVE 学生カルテ・ポートフォリオ」

日本大学 商学部様 導入事例

お客さま情報

所在地:東京都世田谷区砧5-2-1
創立:1904年
学生数:5,914名(2014年5月1日現在)
教員数:95名(2014年5月1日現在)
職員数:60名(2014年10月1日現在)
URL:http://www.bus.nihon-u.ac.jp/
 

2019年に創立130周年を迎える日本大学は、卒業生約110万人を数える国内最大規模の総合大学です。その中でも、2014年に学部創設110年を迎えた商学部は、商業学科、経営学科、会計学科の3学科を擁し、企業や官公庁、公認会計士や税理士などのビジネス分野に多彩な人材を輩出しています。


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導入の経緯

学生の利用を促す施策を実施

商学部では、学生自らが立てた目標(Plan)を自ら実践(Do)し、振り返り(Check)の後に改善(Action)を繰り返す中で、社会で自立して活躍するためのキャリアデザインに取り組んでいます。そこで、日立の大学向け学修設計支援システム「UNIPROVE 学生カルテ・ポートフォリオ」を導入し、運用を開始しました。

社会や企業から学生が就職した後の質向上に対する要請が高まる中、商学部では初年次教育の拡充に力を注ぎ、2010年4月からは新入生に対し「クラスの時間」を開設。学生自らがPDCAを実施し、計画的な学修(学び修めること)と就職を意識したキャリアデザインに取り組んでいます。

導入の決め手

学生が実施するPDCAやキャリアデザインを支援

「その役割に最適なツールとして提案されたのが、「UNIPROVE 学生カルテ・ポートフォリオ」でした。担当教員が学生の成績や出欠、就職活動の状況などを容易に把握できる学生カルテに加え、学生自らが卒業後の進路希望や目標設定、その成果を登録できるポートフォリオが備わっている。これなら我々の目的に合致していると判断しました。さらに、文部科学省が打ち出した学生の主体的な学びを重視する『大学改革プラン』を遂行するためにも非常に有効なシステムと判断しました」と教務課 課長の芳賀 豊氏は語ります。

「UNIPROVE 学生カルテ・ポートフォリオ」の利用風景

導入の効果

「ポートフォリオ」機能と「学生カルテ」機能によって効果的・効率的な指導を実現

「UNIPROVE 学生カルテ・ポートフォリオ」のポートフォリオ機能は、学生自らが設定した授業や就職、資格取得などの目標と、その到達度を振り返りながら、計画的な学修設計と主体的な取り組みを行うための動機付けを支援。教職員も、学生カルテ機能によって各学生の状況を詳細に理解した上で、指導が必要な学生を抽出し、適切なアドバイスが行えます。

「商学部には1学年約1,400人、トータルでは6,000人もの学生が在籍していますが、「UNIPROVE 学生カルテ・ポートフォリオ」の学生カルテ機能を使えば、例えば学内でGPA(Grade Point Average)の数値基準を設定し、それを下回った学生たちを確実に抽出し、学修へのモチベーションを復活させる対話や指導のきっかけにつなげることができます。ポートフォリオ機能も、学生が能動的に自分の将来像を見つめ、責任を持って行動するための指針となるという意味で、本学の理念である“自主創造”とも合致した学修指導が効果的、効率的に行える点が気に入りました」と語るのは、教務課 課長補佐の金澤 徳智氏です。

PCラウンジの風景

学生の利用を促す施策を実施

「UNIPROVE 学生カルテ・ポートフォリオ」による学修・キャリア支援は、その原資となる学生データが蓄積・管理されることで本来の効果を発揮します。現在は1年生、約1,400人がシステム活用を始めた段階ですが、商学部では1クラス20人弱、合計80クラスそれぞれの担当教員(クラス担任)が初回授業のガイダンスで、将来目標のPDCAを実施する重要性、ポートフォリオへの入力方法を周知させる指導を実施しています。同システムの立ち上げとポートフォリオ項目の設定などに携わった専任講師の山添 謙氏は、その工夫を「ポートフォリオでは、半期ごとの成績評価を踏まえ、新たな目標や学修計画を更新していくこと、その際は自身の素直な思いを一度紙に書き出し、しっかりと考えた上で、システムに入力するよう指導しています。蓄積された情報は就職活動を始める際、自分がどうしてこの大学に入ったのか、どんな人と出会い、どのような刺激を受け、何の資格やスキルを獲得したのか。その結果、この仕事に就きたいと思うに至ったかという、自分の学生時代の振り返りや就業力のアップ、エントリーシートの記入にも役立つ貴重な記録になると説明しました。自分の意識変革の変遷を言葉で説明できる人はポジティブな人材であると企業に印象付けることができ、評価も高い。こうした説明が、学生にとっては非常に効果的だったようです」と語ります。

また金澤氏はこのシステムを基盤に、大学内の情報連携が今以上に進むことにも期待を寄せ、「「UNIPROVE 学生カルテ・ポートフォリオ」は、就職指導課、教務課、学生課などがそれぞれの業務テリトリーを越えて、すべての学生の情報を共有できる基盤になると思います。より質の高い学びを継続させ、自らの力で社会で活躍できる学生を一人でも多く送り出していくため、今後も日立さんと一緒に、システム機能の強化や情報活用の精度向上を目指していきます」と教務課課長補佐は今後の抱負を語ります。

学生の社会的・職業的自立につながる就業力の育成を支援するため、これからも日立は「UNIPROVE 学生カルテ・ポートフォリオ」の機能強化とソリューションの拡充を行っていきます。

夢の再確認でモチベーションをアップ

私は将来、英語を使った職業、例えば空港職員に就きたいという夢を持っています。その目標に向けて、在学中に英会話やTOEICの勉強を計画的に進めること、また簿記や秘書検定の資格を取得することもポートフォリオに入力しました。学生生活が忙しくなると、つい本来の目標を見失いがちになりますが、時々ポートフォリオを確認することで夢を再確認でき、勉強に打ち込む気力がわいてくるので本当に助かっています。

会計学科 学生
会計学科 学生

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