IoT
ウェアラブルデバイスとは? 企業の活用例も紹介

ウェアラブルデバイスとは、手首や頭など身体に装着して使用するタイプの端末を指します。ウェアラブルデバイスには複数の種類があり、装着する場所や用途などはさまざまです。
この記事では、ウェアラブルデバイスの概要や主な種類、ビジネスシーンにおける活用事例などを紹介します。ウェアラブルデバイスに興味がある方はぜひ参考にしてください。
ウェアラブルデバイスとは
ウェアラブル(wearable)とは「身に付けられる」「着用できる」という意味の英単語です。手に持ったりデスクに置いたりして使用する一般的なデバイスに対して、身に付けて使用できるデバイスをウェアラブルデバイスと呼びます。
ウェアラブルデバイスは、ウェアラブル端末やウェアラブルコンピューターと呼ばれることもあります。
身体に付けてもストレスなく使用できるように、小型で軽量に作られている点がウェアラブルデバイスの特徴です。また、用途に応じて防水性や耐衝撃性に優れているものもあります。
ウェアラブルデバイスの種類
ウェアラブルデバイスの主な種類は次の通りです。
リストバンド・腕時計型
リストバンドや腕時計のように、手首に装着して使用できます。スマートウォッチと呼ばれるウェアラブルデバイスでは、通常の腕時計としての利用に加えて、メッセージの送受信や通話なども可能です。また、心拍数や睡眠時間などを計測できるデバイスもあります。
眼鏡・ゴーグル型
眼鏡のように耳と鼻に掛けたり、ゴーグルのようにベルトで頭部に装着したりするタイプです。
眼鏡型のデバイスはスマートグラスとも呼ばれ、レンズの部分に液晶画面が搭載されています。目の前の景色に映像を重ねて表示するAR機能の利用が可能です。ゴーグル型のデバイスは視界を覆うものが多く、VRを楽しむためのディスプレイとして使用されます。製品によっては、映像だけでなく音楽の再生も可能です。
指輪型
指輪のように、手の指にはめて使用できます。リストバンド・腕時計型と比べて小型ではあるものの、指の動きによる外部機器の操作などが可能です。また、心拍数などを測る機能を備えた製品もあります。
首掛け型
首に掛けて使用するタイプのウェアラブルデバイスです。スピーカーが内蔵されている首掛け型のデバイスでは、外部機器と無線接続し、臨場感のある音が楽しめます。また、スマートフォンとの接続でハンズフリーの通話も可能です。
首掛け型のウェアラブルデバイスの中には、工事現場などで働く作業者の安全を守るためのものもあります。カメラやマイク、センサーなどが内蔵されていて、作業者の位置情報や視覚情報を共有することが可能です。
ヘッドセット・帽子型
頭部に装着して使用できます。ヘッドセット型のウェアラブルデバイスでは、眼鏡・ゴーグル型と同様に、ARやVRなどの映像を見ることが可能です。帽子型のウェアラブルデバイスには、骨伝導スピーカーを搭載し、耳をふさがずに音を再生できるものもあります。
そのほか
足首に巻いて使用できるタイプは、仕事の都合で手首にデバイスを装着できない場合も利用可能です。また、衣服やベルトなどに固定できるクリップ型のウェアラブルデバイスもあります。
ウェアラブルデバイスの用途
ウェアラブルデバイスの一般的な用途は、健康管理やコミュニケーション、ゲームなどです。
心拍数や睡眠時間を計測できるデバイスでは、日々の生活をデータ化し、健康管理に役立てられます。また、通話機能やメッセージの送受信機能を持つデバイスを使えば、移動中や運転中なども気軽にコミュニケーションをとることが可能です。
ARやVRなどの最新技術を取り入れたゲームも、ウェアラブルデバイスで楽しめます。
ビジネスシーンにおけるウェアラブル活用事例
ウェアラブルデバイスは、ビジネスシーンでも活用されています。
製造業の現場では、作業内容を映像や音声で指示することで、ミスの防止が可能です。両手をふさぐことなく作業に集中できます。
物流の現場では、ウェアラブル端末上に情報を表示し、ピッキング作業の効率化が可能です。また、作業者の位置情報をデータ化し、より効率的な導線を作るなどの業務改善にも役立ちます。腕に装着するタイプのリーダーでバーコードやタグを読み取れば、機器を手で持ち運ぶ必要がありません。
医療の現場でも、ウェアラブルデバイスが活用されています。生体情報を取得できる端末を利用し、患者の健康状態の管理や、データに基づく医薬品の開発などが可能です。
ビジネスシーンでウェアラブルデバイスを利用する場合、セキュリティ対策も求められます。デバイスの持ち出しによる情報漏洩や、ネットワークへの不正アクセスなどを防止するための対策が必要です。
ウェアラブルデバイスには腕時計型や眼鏡型などさまざまな種類があり、日常生活からビジネスの現場などで活用されています。ウェアラブルデバイスを利用すると、両手が空いた状態で外部機器を操作したり、遠隔でコミュニケーションをとったりすることが可能です。ビジネスを効率化するため、ウェアラブルデバイスを活用していきましょう。