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リモートアクセス導入のメリットを解説

リモートアクセスサービスの利用は企業に多くのメリットをもたらします。その最たるものが、従業員が携帯する端末がインターネットにさえ接続できれば、簡単に社内のパソコンを操作できることです。リモートアクセスの導入と運用は、以前よりずっと身近なものになっています。今回はリモートアクセス導入のメリットを中心に解説します。

  1. リモートアクセスとは?
  2. リモートアクセスのメリット
  3. リモートアクセスのセキュリティ対策

リモートアクセスとは?

リモートアクセスとは、手元のパソコン、またはスマートフォンやタブレットといったモバイル端末から、インターネットや通信回線を経由して遠隔地にあるパソコンを操作する技術の総称です。

この技術により、例えば外出先や出張先、自宅などから、会社のパソコンを社内にいるのと変わらない環境で使用できます。

リモートアクセスのメリット

リモートアクセスにはどのような利点があるのか、特に企業にとっての導入メリットを見てみましょう。

1.社外で業務を進められる

外出先からノートパソコン、スマートフォン、タブレットなどの端末を使って社内のパソコンを操作し、必要な作業をすることができます。
例えば営業マンが外出中にリモートアクセスして、必要な資料を探して編集することも簡単にできます。クライアントからの急な要望があっても対応できるということです。また、在宅勤務などのテレワークによる働き方においてもリモートアクセスは活用できます。

2.低コストで導入可能

クラウドで提供されるリモートアクセスサービスは、低コストで導入可能なため、小規模の会社でも柔軟に開始できます。

一方、自社に環境を構築するオンプレミスでの提供形態もあり、こちらは会社の業務内容に柔軟に対応できるなどの強みもありますが、一般的にコストは割高です。

3.導入に工数がかからない

クラウドのリモートアクセスサービスであれば、社内に専用のネットワーク設備を用意する必要がなく、短期間で導入可能です。必要なのはインターネットに接続できる社内のパソコンと専用のソフトウェア、外出先などで使用するノートパソコンなどの端末だけです。ノートパソコンを起動してインターネットに接続し、アクセス認証を行えばすぐにサービスを利用できます。

一方、オンプレミスでのサービスでは、社内へのサーバ設置など導入に時間がかかる傾向があるようです。

4.コスト削減

リモートアクセスの運用によってさまざまなコストも削減できます。例えば出張用のパソコンと社内パソコンの両方に高価なアプリケーションをインストールしなくても、社内パソコンのみにソフトを導入していれば、出張時はリモートアクセスで接続してそのアプリケーションを使用できます。

5.データの持ち出しによる情報漏えいのリスクを回避

リモートアクセスで使用した手元の端末(リモート端末)には、作業したデータは残りません。データは社内パソコン(リモートアクセスを受ける側)に保存されます。そのため、社員のパソコンにデータをコピーしたり、USBメモリなどを使用したりしてデータを持ち出す場合のような、情報漏えいのリスクも抑えられます。

リモートアクセスのセキュリティ対策

リモートアクセスはセキュリティに不安があると考える人もいるでしょう。リモートアクセスは基本的に、遠隔地からインターネットなどを介して社内のネットワークシステム(LAN)に接続し、社内パソコンを利用するという仕組みになっています。

そしてこの接続の際、多くのリモートアクセスサービスでは、VPN(Virtual Private Network)と呼ばれる離れた拠点同士のLANをつなぐための仮想プライベート・ネットワークの技術が利用されています。

従来のVPNシステムでは、リモート端末を直接、社内のLANに接続していたため、リモート端末がウイルスに感染していると社内のパソコンにまでウイルスが侵入する可能性があることが課題でした。しかし、最近のリモートアクセスサービスではこうしたリスクへの安全対策が講じられています。

また、リモートアクセスを利用する際の認証も安全性の高い仕組みが用いられています。リモートアクセスサービスを選ぶ際は、こうしたセキュリティ対策が万全に構築されていることを確認する必要があります。

リモートアクセスによって、さまざまな場所から社内パソコンや社内LAN上の情報資源を活用できれば、物理的な距離や単一のオフィス内という制約を取り払って、ビジネスチャンスを広げることができます。クラウドの利用によって以前より導入がしやすくなり、セキュリティも強固になったリモートアクセスサービスの導入を、ぜひ検討してみてください。

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