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配車から支払いまでスマホで完結! タクシーの法人利用における新常識とは

接待による送迎や業務中の移動などでタクシーを法人利用する際には、紙のタクシーチケットを使うのがこれまでの常識でした。
では、デジタル化が進む現在ではどうでしょうか? 日立ソリューションズ・クリエイトでは、「キャブカード/CAB CARDモバイル決済」を展開し、タクシーの法人利用における新常識を作り出してきています。
実際どのような新常識が誕生しているのか、「キャブカード/CAB CARDモバイル決済」担当者に語ってもらいます。
<話を聞いた人>
川島直孝さん:金融第一システム事業部で「キャブカード/CAB CARDモバイル決済」の営業やシステム運用管理などを担当。
- タクシーの法人利用でよくあるシチュエーションは?
- タクシーの法人利用における新常識
- セキュリティ面でも安心! キャブカードなら不正使用も防げる?
- タクシー事業者にとっても便利な機能とは
- キャブカードの導入に向いているのはどんな企業?
- 「キャブカード/CAB CARDモバイル決済」のご案内
タクシーの法人利用でよくあるシチュエーションは?
―「キャブカード/CAB CARDモバイル決済」がどのようなサービスなのか、まずは簡単に教えてください。
川島さん
「従来からある紙のタクシーチケットの代わりに、ICカードを使ってペーパレス決済を実現したのがキャブカードです。タクシーアプリ「S.RIDE」※における支払い方法にキャブカードの番号を登録すれば、『CAB CARDモバイル決済』もご利用いただけます」
※“S.RIDE”はS.RIDE株式会社の登録商標です。
―現在、法人のお客さまでタクシーを利用されるシチュエーションには、どのようなものが多いでしょうか?
川島さん
「取引先企業などへの業務中の移動、接待などによる顧客送迎、残業での終業後の利用などさまざまです。最近では、セキュリティ上のリスクを避けるためにタクシー利用されるケースも多いです。機密書類などなくしてはいけないものを持って公共交通機関を使うと紛失のリスクがあるためです。そうした背景もあってか、金融や証券、それにマスメディア関連の企業さまもよく『キャブカード/CAB CARDモバイル決済』をご利用されています」
―これまで紙のタクシーチケットを利用された企業が、キャブカードに乗り換えるようなケースも多いのでしょうか。
川島さん
「多くがそのケースです。『キャブカード/CAB CARDモバイル決済』に乗り換えていただければ、非常に管理がしやすくて、使い勝手がいいサービスだとわかっていただけるはずです。
ただ、紙のタクシーチケットを長く利用してきた企業は、なかなか一気に乗り換えを決断することは難しい現実もあるでしょう。その場合は、一時的に併用いただき、便利さを実感いただけたら一本に絞っていただくという流れでも結構かと考えます」
タクシーの法人利用における新常識
―業種を問わずデジタル化が進む昨今ですが、タクシーの法人利用においてはどのような変化があったでしょう。
川島さん
「やはりデジタル化で大きく変わってきています。タクシーの法人利用における新しい常識として、3つほどポイントを説明させてください」
新常識その1「配車にはスマホのアプリが使われる」
川島さん
「まず、これまではタクシー事業者に電話をかけての配車予約がメインでしたが、配車アプリを使うのが現在のトレンドです。従来ですと、電話がつながらない、場所を伝えるのが難しいといった問題がありました。
一方でタクシー配車アプリを利用すれば、場所を伝えなくても配車ができ、電話がつながるのを待たずとも、すぐに申し込めます。CMでもよく宣伝されていますし、法人利用に限らずアプリを使ってタクシー利用する人は増えているはずです」
―キャブカードの決済も、スマホのアプリでできるのですよね。
川島さん
「そうです。キャブカードと東京最大級のタクシーアプリ「S.RIDE」※が連携しており、『CAB CARDモバイル決済』として利用いただけます。
カードを出して暗証番号を入れたり、タクシーチケットであればサインをしたりといった手間も一切なく、配車からそのまま支払いまでスムーズに済ませることができるので、お客さまからも非常に好評です」
新常識その2「経費精算は簡略化するのが当たり前」
川島さん
「従来は、紙のタクシーチケットや、個人による現金の立て替え払いが主でした。立て替え払いをした場合、いつ、どういう風に使ったのかを書いて申請しなければいけませんし、実費も必要になります。紙のタクシーチケットも、請求書やチケットの半券を元に仕分けをしなくてはいけません。
それがキャブカードを使えば、データで管理できます。いつ、だれが、どこまで、いくら使ったのか、どのタクシー会社でタクシー番号はどうかまで全て自動で収集できますので、あとはそのデータを処理するだけです。紙のタクシーチケットだと、会社保管のタクシーチケットと申請された内容の突き合わせ作業も非常に工数がかかるものですが、キャブカードで工数削減が図れたという声もいただいています。請求明細データはExcel形式でのダウンロードも可能で、経理データとしても簡単に活用できます」
―それで経理担当者は事務作業が随分楽になりそうですが、タクシーを利用する社員側も手続きは楽になりますよね。
川島さん
「はい。キャブカード1枚持っていれば、もしくはスマートフォンで『CAB CARDモバイル決済』が使えるようにしておけば、都度申請をしなくてもタクシーが使える、余計な工数が発生しないという利点があります」
新常識その3「ビジネスシーンにおける送迎はよりスマートに」
川島さん
「自社主催のセミナーに参加された方や、大事なお取引先さまなどの送迎に際しては、よりスマートにタクシーが手配できるようになっています。
例えば今までですと、遠方から来られるお客さまに対しては、事前にタクシーチケットを送らなければいけませんでした。もしくはお客さま自身に立て替え払いをしてもらって、後ほど精算をするという必要がありました。
その点『CAB CARDモバイル決済』を使えば、日時を指定して予約ができますので、例えば羽田空港で何時にと予約を入れれば、事前にお客さまにタクシーチケットを送付することなく、お客さまのお迎えでタクシーをご利用いただくことが可能になります」
―事前の予約ができず、急に必要になったお客さまの送迎の場合はどうですか?
川島さん
「『CAB CARDモバイル決済』であれば、流しのタクシーであっても、加盟タクシー事業者の利用においてはQRコード決済できるようになっています。
タクシーをつかまえて、QRコードを事前に読み込ませれば、お客さまをお乗せになって、そのままお送りできるのです。お客さまに事前に何か渡したり、操作をしていただいたり、そういった必要なくご利用いただけるのが、『CAB CARDモバイル決済』の大きな特長の一つでもあります。
タクシーチケットだとどうしても、使い方がわからず戸惑われる方もいらっしゃるでしょうが、『CAB CARDモバイル決済』なら心配ありません」
セキュリティ面でも安心! キャブカードなら不正使用も防げる?
―タクシーチケットでは不正使用のニュースを見かけることがありました。「キャブカード/CAB CARDモバイル決済」でもそのような心配はあるでしょうか。
川島さん
「不正使用が起こる可能性はありません。キャブカードは利用履歴が、管理者も利用者もWebサービス上で確認できるシステムになっています。請求が届いてからではなく、翌日には全てチェックできることを利用者側もわかっているので、大きな抑止力になっているのではないかと考えています。万が一、不正が疑われる利用があった際には、Web上で利用を停止する措置も可能です。
紙のタクシーチケットなどの場合は、手書きなので意図せず誤った金額で請求がきてしまうこともあります。しかし、キャブカードであれば、メーターと連動して自動で算出されるので、料金の誤りなどは極めて発生しづらいです」
―盗難や紛失のリスクについてはいかがでしょう。
川島さん
「紙のタクシーチケットでは、盗難、紛失時の不正利用も課題としてありました。一方キャブカードでは、クレジットカードがそうであるように、暗証番号を入力いただいたり、オンライン認証のシステムが備えられたりしています。結果、盗難、紛失などによる不正利用の報告はありません」
タクシー事業者にとっても便利な機能とは
―「キャブカード/CAB CARDモバイル決済」を使うことは、タクシー事業者側にとってもメリットはあるのでしょうか。
川島さん
「第一に、法人客を囲い込むことができるというメリットがあります。法人客は個人客と比較し、長距離利用するケースが多く平均単価が高くなるという期待もできるでしょう。
紙のタクシーチケットと比べた際には、精算処理を手作業で行わなくて済むというメリットもあります。タクシー事業者においても、紙のタクシーチケットだと請求書を作って送付するといった事務作業が発生します。請求を出してから、実際に振込みが確認できるまでに3か月以上を要するといった問題もありました。
キャブカードに関しては、タクシー事業者側での月2回の締め日を設けさせてもらいまして(法人は月1回)、1日から15日まで利用された分を当月末、そこから月末までについては翌月15日に、法人への請求前に当社が立て替え払いをしてお支払いをしています。このようにタクシー事業者側にとってキャッシュフローの改善に非常に役立つものとなっているのです」
キャブカードの導入に向いているのはどんな企業?
―最後に、「キャブカード/CAB CARDモバイル決済」がどんな企業におすすめかを教えてください。
川島さん
「まず、コンプライアンスの徹底を図っているような企業さま。最初の方でもお話したように、セキュリティ上の課題があることから問い合わせいただくケースが多いためです。
コロナ禍が比較的落ち着き、セミナーやイベントを再開して顧客送迎が増えたような企業さまにも非常におすすめです。
そしてもちろん、タクシー利用が多ければどのような企業さまにもキャブカードはおすすめできます。大々的な広告宣伝は行わず、主に口コミで広まってきたようなサービスでお客さまへの評判がよく、利用者さまやタクシー事業者さまに対して導入しやすい安価なサービスでご提供しておりますので、ぜひご検討ください」
「キャブカード/CAB CARDモバイル決済」のご案内
キャブカードは、従来の紙のタクシーチケットをICカードへ代え、ペーパレス決済をご提供するタクシー専用の決済カードです。東京最大級のタクシーアプリ「S.RIDE」と連携し、配車・決済がよりスマートになった「CAB CARDモバイル決済」もご提供しています。
キャブカードであれば約6,000台、「CAB CARDモバイル決済」のご利用では約11,000台以上のタクシー車両でご利用いただけます(2022年10月現在)。
キャブカードを利用すれば、煩雑な管理業務が解消され、より便利にタクシー利用ができる環境をお作りいただけるでしょう。「キャブカード/CAB CARDモバイル決済」に興味のある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。