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テクノロジー

ローコード開発とほかの開発方法の違いは? メリット・デメリットなど徹底解説

ローコードとは、プログラミング言語によるソースコードの記述を最小限(Low)に抑え、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作を組み合わせることで、業務アプリケーションなどを効率的に開発する手法のことです。

膨大なプログラムを一から手書きするのではなく、あらかじめ用意された部品を組み立てていくため、開発期間の短縮やコスト削減を実現できるとして注目を集めています。

この記事では、ローコード開発では具体的に何ができるのか、ほかの開発方法とは何が違うのか、どんなメリットやデメリットがあるのか。今後、主流の開発手法となっていく可能性を秘めたローコード開発について解説します。

  1. ローコード開発とは
  2. ローコード開発が注目される背景
  3. ローコード開発とほかの開発方法の違い
  4. ローコード開発のメリット
  5. ローコード開発のデメリット
  6. ローコード開発のプラットフォーム
  7. ローコードに関するよくある質問
  8. ローコード開発を試して自分の手でアプリケーションを形にしてみましょう

ローコード開発とは

ローコード開発とは、コードの記述を最小限に抑え、短期間でソフトウェアを開発する手法を指す言葉です。コードを書かない代わりに、GUI(Graphical User Interface)による視覚的な操作を用いることで開発を進めます。

ローコード開発のやり方は、Webブラウザーなどの画面上で必要な部品を選び、部品同士を組み合わせながらシステムやアプリケーションを作成します。そのため、ローコード開発はプログラミングの知識やスキルが乏しくとも、プログラム作成が可能な開発手法です。

ローコードで“できること/向かないこと”

ローコード開発は魅力的ですが、万能ではありません。得意分野と不得意分野が存在します。

まず、ローコード開発でできることとしては次のようなものが挙げられます。

  • 業務アプリケーションの迅速な構築
  • マルチデバイス対応のアプリケーションの構築
  • 外部システムとの連携

※ツールによっては上記機能がない、できる範囲が限られるといった場合もあります。

ローコードプラットフォームは、一般的なビジネスシーンで必要とされる機能を「部品」として網羅しています。そのため、データの入力・表示・集計・承認といった基本機能を持つアプリケーションであれば、ゼロからコードを書く場合に比べて圧倒的なスピードで構築可能です。

一方で、次のようなことは苦手としており、ローコード開発には向いていないといえるでしょう。

  • 高度なアルゴリズムを要する処理
  • 独自性の高いUI/UXの実装
  • 大規模で複雑なトランザクション処理が必要なアプリケーションの構築

「あらかじめ用意された枠組み」を利用する反面、その枠組みから大きく外れる要件にはあまり適していません。無理にローコードで実装しようとすると、かえって複雑なカスタマイズが必要となり、開発効率が落ちる可能性があります。

ローコード開発の代表的な進め方

ローコード開発では、環境構築などの準備工数が少なく、すぐに具体的な開発作業に入れます。一般的な進め方は以下の通りです。

  1. 課題の整理、必要機能のリストアップ
  2. 画面・データモデルの作成
  3. ワークフローの構築
  4. 権限設定
  5. テスト・プレビュー
  6. 公開(デプロイ)

2〜4がローコード開発における実装工程です。従来はプログラムコードを書いて構築していた画面レイアウトやデータベース設定、業務ロジックを、画面上の部品を配置する視覚的な操作だけで完結できます。また、作成したアプリケーションは即座にプレビューで動作確認できるため、柔軟に修正と再公開を繰り返して完成度を高めていくアジャイル的な開発スタイルに適しています。

ローコード開発が注目される背景

ITを取り巻く環境は変化が激しく、日々新しい技術が登場しています。より便利かつ効率的な業務を実現するためには、これらの変化に対応していかなければなりません。日本では2018年に経済産業省から「DXレポート〜ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開〜」が公開され(現在は2022年の「DXレポート2.2」が最新)、DXの推進は業種を問わず、多くの企業にとって喫緊の課題の一つとなりました。しかし、変化する環境とDX推進に対応するためのIT人材は不足しています。経済産業省によれば、2030年には最大で約80万人ものIT人材が不足すると予測されています。

そのなかで、ローコード開発は専門の知識・スキルを必要とせず、開発速度を向上しながら、品質を担保できる手法として注目されるようになりました。IT人材の不足を解消するためには、開発をはじめとするIT関連業務の効率化が欠かせません。DXの推進でITを活用した業務も増えているなか、高度なプログラミングスキルが不要なローコード開発はこれらの課題に対応できるものであり、今後はさらに重要性を増すと考えられます。

ローコード開発とほかの開発方法の違い

ローコード開発と従来のシステム開発はどう違うのでしょうか。また、ローコード開発と似た手法である「ノーコード開発」との違いについても説明します。

従来のシステム開発との違い

従来のシステム開発では、エンジニアがユーザーの要望をヒアリングし、要件定義を行って機能設計し、コードを書くプログラミングの作業に入り、その後、数度のテストを経てシステムを完成させて、実装をします。

これに対してローコード開発ではコードを書く作業がほとんど必要なくなります。代わりにローコード開発ツールを使って部品を組み立てるようにしてプログラミングします。
また、ユーザー自身がこの作業を行うことも可能です。そのためユーザー主体で開発を進められるのが大きな違いです。

なお、必要に応じたカスタマイズなど、ある程度の調整はコードの記述にて対応できるようになっています。

ノーコード開発とローコード開発の違い

ローコード開発とよく似た名称のノーコード開発は、完全にGUI操作のみで開発し、コードをまったく記述しない開発手法です。ノーコード開発のほうがより簡単で専門知識を必要としませんが、その分、柔軟性に欠けるところがあります。コードが使えないため、細かな部分で修正や調整が利かないことがあるためです。

ノーコード開発は開発ツールによってできることが変わってくるので、利用する際は目的に適したツールを選ぶ必要があります。

より詳しくノーコードについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください。この記事を読むことで、ノーコード開発を選ぶべきか、ローコード開発を選ぶべきかの判断もできるようになります。

ローコード開発のメリット

ローコード開発は、今の時代に適した開発手法です。その具体的なメリットとしては、次の5つが挙げられます。

開発期間の短縮

ローコード開発のメリットとして第一に挙げられるのが、開発期間の短縮です。あらかじめ用意されている部品を組み合わせてアプリケーションを開発できるため、開発工程が簡略化され、開発工数を削減できます。

プログラミングスキルが不要

前述したように、ユーザー自身が開発に加わることもできるので、要件定義のためのヒアリングやプログラミング後の確認作業が不要になることもあります。ユーザーが自らアプリケーションを作るのであれば、エンジニアは補助的に詳細部分の修正などを行うだけで済みます。ユーザーの要求や視点に基づいた開発も実現しやすくなるともいえます。

コードの記述ミスを防げる

コードの記述を最小限に抑えるということは、コードの記述ミスによるトラブルが減ることも意味します。人間がコードを記述する場合、どうしても記述ミスが発生してしまいます。そのミスを取り除くためのデバッグ作業には多くの時間がかかりますが、その作業を省略・簡略化できる点は大きなメリットの一つです。

コスト削減

開発期間の短縮や作業工程の省略により、開発工数を削減できます。開発工数を削減できるということは、ひとつの開発に関わる人員を削減して別の開発に人員を割いたり、設備費を削減したりできるということです。従来の開発手法では特に多くの人件費が必要でしたが、そのコストを削減できる点は大きなメリットといえるでしょう。

完成後の改修がしやすい

ローコード開発はまったくコードの記述をしない、というわけではありません。ほとんどはGUIでプログラミングを進められますが、企業ごとの独自の仕様などを盛り込みたい場合には、コードを記述してカスタマイズできます。その点はノーコード開発と比べると完成後の改修がしやすい、というメリットにつながります。従来の開発手法よりも開発期間を短縮でき、ノーコード開発よりもカスタマイズ性が高い、という点がローコード開発の大きな特長です。

ローコード開発のデメリット

多くのメリットがある反面、いくつか注意すべきデメリットも存在します。ローコード開発を利用する際には、デメリットについてもしっかりと理解しておくことが重要です。

開発の自由度が低い

ローコード開発のデメリットとして挙げられるのは、やはり従来の開発に比べるとできることが限られる点です。複雑なことや特殊なことを実現したい場合は、ローコード開発を利用するより、最初からコードを書いた方が早い可能性があります。

多少のプログラミング知識は必要

ローコード開発で細かい調整をする際など、専門知識が必要な場面も出てきます。プログラミング知識のないユーザーだけでは開発できない場合もある点に留意が必要です。

ローコード開発のプラットフォーム

現在、さまざまなローコード開発ツールが「開発プラットフォーム」として提供されています。例えば、本格的な業務システム開発を行えるもの、簡単なアプリケーションを開発できるもの、Excel業務をシステム化するためのものなど、用途に応じた多様な選択肢があります。海外製・日本製のいずれも選択できます。

最近の日本製のローコード開発プラットフォームには、特定のアプリケーションに自社で必要な機能を付加したり、連携して使えるアプリケーションを開発できたりするものも登場しています。これらはアプリケーションをカスタマイズして使うのに近い感覚で、ユーザー自身がプログラムをローコード開発して利用できます。

ローコードに関するよくある質問

ローコード開発についてのよくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。

ローコード開発で何が作れるのか?

顧客管理(CRM)や営業支援(SFA)、経費精算、日報、在庫管理ツールなど、企業内で日常的に使用される業務アプリケーション全般を得意としています。一般的なデータ入力や参照、ワークフローを伴うシステムであれば、ほとんどのケースで対応可能です。

ローコード開発ではエンジニアは一切不要になるのか?

簡単なアプリケーションなら非エンジニアでも作成可能ですが、複雑なロジックの実装や、基幹システムとの高度な連携、セキュリティ設計などには、専門知識を持つエンジニアの関与が不可欠です。エンジニアが単純なコーディング作業から解放され、より難易度や付加価値の高い設計・開発業務に集中できるようになる点が、組織にとっての大きなメリットといえます。

保守や改修はしやすくなる?

プログラムの処理内容がフローチャートなどで視覚化される場合が多く、従来の開発手法に比べて保守性は向上します。ビジネス環境の変化に合わせて機能を追加・修正したい場合でも、部品の組み替えや設定変更だけで対応できることが多く、スピーディーかつ低コストでの改修が可能です。

テストや品質管理はどうすればよい?

プラットフォームが提供する標準機能や部品自体の動作保証はベンダー側で行われています。そのため、開発者は「設定した業務ロジック」や「画面遷移」が意図通りかどうかの確認に集中できます。運用開始前には実際の業務フローに沿った手動でのシナリオテストを重点的に行うことが重要です。

ローコード開発を試して自分の手でアプリケーションを形にしてみましょう

ソフトウェア開発に対するハードルを下げるローコード開発は、アプリケーションやシステムを誰もが作り出せる未来を予感させるものです。これを機会に、どういったローコード開発が行えるのか、チェックしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、読者のみなさまが求めるアプリケーションやシステムを、自ら開発できる可能性があります。

当社では、Webアプリケーションを高速開発するローコード開発ツール「WebPerformer」を提供しています。お客さまが求めるアプリケーションやシステムを、短納期・高品質で実現する提案も行っているため、ローコード開発に興味がある方はぜひお気軽にご相談ください。

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