修飾語はその位置でOK?
次の英文を見てください。どちらも同じ単語を使っていますが、修飾語の位置が異なる英文です。
A: He alone saw the woman.
B: He saw the woman alone.
訳すと次のようになります。
A:「彼だけがその女性を見た」
B:「彼はその女性が独りでいるところを見た」
どちらの英文も文法的には正しいですが、修飾語の位置が異なるだけで意味が変わってしまうことがわかります。
翻訳者はAのつもりでいても、修飾語をBのように配置してしまうと、文法的には正しくても事実としては正しくない翻訳になってしまいます。
多くの場合、読み手は、修飾語(例文の場合は「alone」)が最も近くにある単語を修飾していると考えます。
修飾語の位置が適切でないと、文意があいまいになるだけでなく、事実と合わない文章になる場合がありますので注意しましょう。