IoT
医療分野におけるウェアラブルデバイス活用
さまざまな情報がデータ化され共有される昨今、生体情報もデータ化して活用する動きが見られます。スマートフォンなどの「持ち運ぶデバイス」ではなく、「身につけるデバイス」であるウェアラブルデバイスは、医療の現場でも活用されています。
そこでこの記事では、ウェアラブルデバイスの概要やその種類、またウェアラブルデバイスを医療現場で活用する方法やメリットについて紹介します。
ウェアラブルデバイスとは
ウェアラブルデバイスとは、身につけられる(Wearable)と機器(Device)を合わせた言葉で、文字通り身につけることができる機器です。代表的なウェアラブルデバイスの例としては、Apple Watchが挙げられるでしょう。
Apple Watchは腕時計型のウェアラブルデバイスであり、身につけることで心拍数などの情報をデータ化でき、対応したアプリがあれば健康管理を行うことも可能です。現在では、Apple Watchなどのウェアラブルデバイスを利用して取得した生体情報を、医療の現場でも活用しようとする動きが活発になってきています。
医療現場でウェアラブルデバイスはどのように活用されるのか
例えば、患者にウェアラブルデバイスを着用してもらい、心拍数や体温、睡眠時間、消費カロリーなどの生体情報をデータ化することで、患者の状態をリアルタイムに確認できます。医療機器と連動させれば、より効果的な治療にも役立てられるでしょう。
また、生体情報のデータを蓄積していくことで、過去の状態も簡単に確認することが可能です。医療をより適切で効果的なものにするために、ウェアラブルデバイスは活用されています。
その他にも、健常者が日々の健康管理のために活用したり、臨床試験における臨床データの取得に活用したりと、さまざまな目的で活用されています。
医療で活用されるウェアラブルデバイスの種類や機能
ウェアラブルデバイスはさまざまな種類があり、搭載されている機能も異なります。
ウェアラブルデバイスの種類としては、Apple Watchのような腕時計型やリストバンド型、クリップ型、指輪型などが医療の現場で活用されています。これらのデバイスの主な機能としては、光学センサーによるバイタルデータの計測や、生体電位センサーによる心電図の取得、脳波の計測などが挙げられるでしょう。
このようなウェアラブルデバイスはネットワークに接続されており、IoTの一種ともいえます。医療分野におけるIoTは「IoMT(Internet of Medical Things)」と呼ばれ、近い将来には必需品になると予想されます。
医療分野でウェアラブルデバイスを活用するメリット
医療分野でウェアラブルデバイスを活用するメリットとしては、主に次のような点が挙げられます。
- 人手不足を補える
- 患者をしっかりケアできる
- 迅速な対応が可能になる
- 高精度なデータを得られる
など
ウェアラブルデバイスは常に身につけているため、リアルタイムに体温や心拍数などを取得できます。生体情報はデータとしてネットワークを介して共有されるため、わざわざ人の手で取得する必要がなくなり人手不足を補えます。
しっかりとしたデータを取得できることから、患者の異変を見落とすリスクを軽減でき、異変もリアルタイムに察知できるため、迅速に対応することが可能です。人手不足を解消しながら患者をしっかりとケアできる手段であり、大きなメリットとなっています。
また、従来のカメラや赤外線などの非接触の情報取得方法とは異なり、直接身につけているものであるため高精度なデータが得られます。この点も、医療をより適切で効果的にするために役立っており、ウェアラブルデバイスを活用するメリットの一つです。
ウェアラブルデバイスを医療現場に取り入れるメリットは多くあります。導入を検討してみませんか。
医療の現場において、今後ウェアラブルデバイスは必需品になることが予想されます。どの業界・業種においても人手不足は深刻な問題です。医療分野におけるウェアラブルデバイスは、人手不足を解消しつつ、より効果的な治療に活かせるため、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ウェアラブルデバイスについてより詳しく知りたい方には、次の記事もおすすめです。
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※Apple Watchは、米国その他の国や地域で登録されたApple Inc.の商標です。
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