ページの本文へ

Hitachi
お問い合わせお問い合わせ

ワークスタイル

在宅勤務で集中できない人におすすめの対策

テレワーク・リモートワークの一種である在宅勤務が普及してくるにつれ、在宅勤務ならではの悩みを持つ人も増えてきたようです。なかでも多いのが、在宅勤務だとオフィスで仕事をするのと違ってなかなか仕事に集中できないというもの。在宅勤務で集中するための考え方や対策をご紹介します。

  1. 在宅勤務で集中できない原因
  2. 在宅勤務で集中するためのポイント
  3. 在宅勤務で集中するための対策

在宅勤務で集中できない原因

在宅勤務だとなかなか仕事に集中できない、というのは多くの人に共通した悩みではないでしょうか。まずはその原因をハッキリさせておくと、どのような対策を立てれば良いのかということもわかってくるはずです。

原因は人によってさまざまですが、突き詰めていうと最も多いのは「仕事とプライベートの切り替えがうまくいかない」というものです。

会社のオフィスであれば、そこは仕事のための空間であり、周囲の社員も仕事をしているので、わざわざ意識をしなくても自然と作業に集中できます。しかし、自宅は生活の場でもあるのでなかなか簡単にスイッチが入りません。仕事をしている場所がリビングなどだと、気分的にも仕事モードになりづらいところがあります。さらに育児や介護をしていれば、子供や親にも目を配らなければならないという問題が出てきます。

在宅勤務で集中するためのポイント

上記のことを考慮すると、大事なのは仕事とプライベート、つまりオンオフの切り替えができるかどうかだということがわかります。

そのためには自宅でありがながら、できるだけ仕事に集中できる環境を作ることがポイントです。リビングで仕事をするのではなく、できれば狭くても良いので仕事のための個室を用意できれば集中度はかなり違ってきます。それは無理だとしても、ソファやダイニングテーブルよりは専用のデスクと椅子を用意したほうが能率は上がるでしょう。壁に向かう形にデスクをセットし、ホワイトボードなども置けば、スイッチを切り替えられる“仕事用スペース”を確保できます。

PCもノートPCの小さなモニターを覗き込むのではなく、デスクトップPCにして大きなモニターを利用するほうがベターです。ノートPCにサブモニターとして液晶モニターをつなぐというのでも良いでしょう。

また、たとえば保育園に子供を預けられないなどの解決方法がないような事情を抱えている人もいるでしょう。こうした問題については、家族などで悩みを共有することが大切です。少しでもパートナーや家族の協力が得られれば負担が減り、話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になるはずです。根本的な解決に至るのが難しい悩みは、仕事に集中するためにある程度割り切ることが必要だといえるでしょう。

本来、在宅勤務やテレワークは、育児や介護をしながらでも柔軟に働けるよう普及が進められている働き方です。無理なく働ける仕事量や仕事内容に調整してもらえるよう、上司や会社に相談してみるのも良いでしょう。

在宅勤務で集中するための対策

在宅勤務で集中するために、環境を整える以外の対策についても考えてみます。以下、項目別にご紹介します。

服装を整える

意外に大事なのが、服装を整えることです。スーツを着用すべきとまではいいませんが、パジャマやリラックスしすぎの部屋着のままで作業をするのではオンオフが切り替えづらくなります。ある程度きちんとした服に着替え、髪なども整え、まず形から入って仕事モードを作り出しましょう。

時間を区切って短い休憩をとる

作業に集中する時間をあらかじめ決めておき、短い休憩を挟んでまた続きの作業に入る、といったサイクルを作るのも有効です。時間割は学校の授業にならうなら50分作業して10分休憩といったところが王道ですが、長い時間集中するのが得意でないというなら20分作業して5分休むといった形でもかまいません。ポイントはメリハリをつけることなので、自分のペースを見つけてください。

休憩時間中は軽いストレッチをする、窓を開けて外の空気を吸うなどしてリフレッシュしましょう。姿勢が固まったままだと脳に十分な酸素が行き渡らなくなって集中力が落ちるともいわれます。

スマートフォンを手の届く範囲に置かない

仕事でスマートフォンを使っているのでなければ、作業中は手の届かないところに置いておくのがおすすめです。集中が途切れると、ついスマートフォンを見てしまうという人は、とくに要注意。通知設定も必要最低限のアプリのみに絞っておきましょう。

テレビはつけない

作業中はテレビもラジオもつけない、といったルールを自分に課しておくことも大事です。ビジネスニュース番組などであっても、作業中にチェックするのはやめた方がよいでしょう。音楽は流していたほうが集中できるという人もいますが、好きな音楽を聴いてしまうとそちらに意識が向いて作業が疎かになる傾向があるという報告もあります。どのような音なら集中できるのかを、自分でいろいろ試してみるのも良いでしょう。もちろん、無音のほうが作業に没頭できるという人もいます。

To Doリストや簡単なタイムスケジュールを目に入るところに

ホワイトボードなどにTo Doリストや簡単なタイムスケジュールを書いておく、というのも効果があります。目標を掲げて、視野に入れながら作業をすれば、人は目標を達成しようとして集中できるとされています。在宅勤務では直接、自分に指示をする人がいないので、自分で自分に指示を出すようにしてみましょう。

在宅勤務で仕事に集中できないと悩んでいる人は、この記事を参考にして環境を整え、自分なりのルールを作って実践してみましょう。解決が難しいことは、1人で抱え込まず家族や会社の人に相談してみることも大切です。

あわせて読みたい

関連記事はこちら

リモートワークはデメリットが多い? 必要な対策も解説

リモートワークを試したいと考えている、あるいはそのように考えて試験的に実施したことはあるものの、自社にとってデメリットが多いことがネックとなり、完全な導入には至...

詳細はこちら

テレワークの課題と解決策とは? 企業の成功事例も紹介

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、テレワークを導入する企業が増加しました。そして導入が進んだことで、さまざまな課題も生じています。どのような課題と解決法があ...

詳細はこちら

テレワーク導入におけるセキュリティ対策のポイント

企業がテレワークを導入する際には、セキュリティ対策が欠かせません。テレワークで問題となるセキュリティリスクとはどのようなもので、リスクを回避するには何をすれば良...

詳細はこちら

何を実現できたのか? RPA活用事例

オフィス業務における定型的な作業を自動化できるRPAに注目が集まっています。RPAで何ができるのか、RPAの概要と活用するメリット、活用事例についてご紹介してい...

詳細はこちら

RPA導入で成功するための注意点や進め方を詳しく解説

人間が行う事務作業を自動化し、サポートする夢のシステムとして紹介されることも多いRPA。しかし、その導入には慎重な準備と精細な検証作業が必要です。RPA導入を成...

詳細はこちら

休み方改革とは? 働き方改革にとどまらない政府の取り組み

2019年から施行された「働き方改革関連法」は多くの注目を集め、多くの方がご存じでしょう。そのようななか、近年同じように注目を集めている「休み方改革」については...

詳細はこちら

チームビルディングとは? 目的やメリット

仕事を進める上でチームの存在は欠かせません。一人では達成が難しい目標も、チーム一丸となって取り組むことで達成できるようになることもあり、チームとしての能力を上げ...

詳細はこちら

企業がテレワークを導入するメリット・デメリットを解説

在宅勤務など、オフィスに通勤しないスタイルの働き方が普及しつつあります。テレワークというこの新しい勤労形態は、企業と従業員に何をもたらすのでしょうか。企業がテレ...

詳細はこちら

仮想オフィス(バーチャルオフィス)の機能とは? メリット・デメリットも解説

コロナ禍で一気にテレワークが普及しましたが、テレワークにおけるデメリットも見えてくるようになりました。コミュニケーション不足や帰属意識の低下、社員の孤独感などの...

詳細はこちら

ハイブリッドワークのメリット・デメリットや導入のポイントを解説

コロナ禍でテレワークが普及し、新しい働き方として一般的なものとなりました。そんななか、注目を集めている働き方がハイブリッドワークです。ハイブリッドワークはテレワ...

詳細はこちら

テレワーク時の部下からの不満ランキング

テレワークを導入した場合、社員の多くが在宅勤務となります。在宅勤務になった場合、オフィスなどの職場での勤務と比べると、業務を行う上でどのような不満を持つことにな...

詳細はこちら

テレワーク導入に際し会社が導入・支給したものランキング

今では数多くの企業がテレワークを始めていますが、テレワークの導入に際して、企業はどのようなツール、サービスを取り入れているのでしょうか。今回は、会社が導入・支給...

詳細はこちら

【テレワーク導入事例】さまざまな企業の取り組みを紹介

ここ数年、テレワークを導入する企業が増えています。ほとんどの従業員がテレワーク制度を利用し、ワークライフバランスの充実を実現しているだけでなく、企業としての生産...

詳細はこちら

テレワーク導入企業における社員管理、勤怠管理の調査結果

テレワーク導入についてのアンケート結果から、課題や解決策を探る一連のシリーズも今回で3回目。今回は特に社員管理、勤怠管理に焦点を当てて、アンケートの結果を紹介し...

詳細はこちら

テレワーク導入における課題は何? 未導入企業の懸念と実際とは

テレワークが推進される時代にあっても、テレワークの導入に二の足を踏んでいるという企業もまだ多いものです。そこで、「テレワークの導入を妨げている要素」について、ア...

詳細はこちら

「テレワークは不可能だと思う」人が約6割〜理由別の解決方法を探る〜

テレワークという勤務形態が一般的になってきた現在ですが、テレワークを導入できずにいるという企業もまだまだ多いものです。それでは、未導入の企業にはどのような事情が...

詳細はこちら

リモートワークとは? テレワークとの違いや導入方法、メリット・デメリットを解説

リモートワーク、テレワークといった言葉を目にする機会が増えています。いま、企業がリモートワークを導入することにはどんな意味やメリットがあるのでしょうか。導入の手...

詳細はこちら

今こそ考えたい! 製造業のテレワーク【afterコロナ・withコロナ】

製造業とテレワークはあまり相性が良いとはいえず、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、事務系など一部の部門でテレワークを行ったという製造業者でも、その後、定着に至っ...

詳細はこちら

導入準備から賢い進行方法まで解説! Web会議のやり方

世の中に徐々に浸透しつつあるWeb会議ですが、これから導入を考えているという会社も多いはずです。Web会議とはどのようなもので、どのようなメリットがあるのか、導...

詳細はこちら

隠れ残業の実態とは? 原因と企業がとるべき対策

会社には黙って仕事を持ち帰り自宅などで業務を行うことや、業務の延長線上で生じた雑務や事務的作業をプライベートでこなすことを「隠れ残業」といいます。ここでは、隠れ...

詳細はこちら

勤怠管理システムを導入するメリット・デメリット

従業員の正確な労働時間を把握するために欠かせない「勤怠管理システム」は、正社員以外に派遣社員やアルバイトなど、非正規雇用によって不規則に勤務する従業員の業務管理...

詳細はこちら

テレワークの監視は必要? 従業員のさぼりを防ぐ方法

働き方改革の推進や新型コロナウイルスの影響などで、テレワークを導入する企業が増加しています。しかし、テレワークを導入したものの従業員の作業進捗が確認しづらかった...

詳細はこちら

テレワークも進化する? 5G活用の働き方改革

5Gによってこれまで以上に高速かつ大容量通信が可能となることは自明でしょう。そしてその特性がうまく生かされると、働き方もまた変化するだろうといわれています。5G...

詳細はこちら

就業規則はどうする? 企業が在宅勤務を導入する際の注意点

国が提唱する働き方改革の推進や、多様で柔軟な勤務形態を導入することで人材を確保していく必要性、さらに新型コロナウイルスの影響もあって、「在宅勤務」を導入する企業...

詳細はこちら

仕事が奪われる? AI失業は本当に起こるのか

AI(人工知能)がこのまま進歩を続け、企業への導入が進めば、やがて多くの仕事がAIに奪われる……こんな話を耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。AIが...

詳細はこちら

社内問い合わせ対応をチャットボットで!成功・失敗事例を紹介

社員からの社内問い合わせ対応に人的リソースを割かれているという問題に対し、AIチャットボットを導入する企業があります。AIチャットボットははたしてどのような方法...

詳細はこちら

企業のチャットボット活用における導入のポイント

チャットボットの導入によって業務効率化やユーザーとの接点増加を進める企業が増えています。そもそもチャットボットとはどのようなツールで、どのような種類があるのでし...

詳細はこちら

知っておきたい! 障がい者を支援するテクノロジー

情報化社会において、現状、障がい者が情報を入手し使いこなすための手段はまだまだ制限が多いといえます。しかしそれに対し、障がい者を支援するテクノロジーが登場してき...

詳細はこちら

サテライトオフィスとは? 企業の課題とメリット・デメリット

多様な働き方が可能となる社会の実現に向けて国や企業が動き始めている今、注目されているのが「サテライトオフィス」です。なぜサテライトオフィスが必要とされ、企業はど...

詳細はこちら

働き方改革の目的とは? 取り組む企業の課題と解決策

2019年4月から「働き方改革関連法」が順次施行されています。これに伴い、企業はそれぞれの労働の現場で、具体的に「働き方改革」を推進していくこととなりました。し...

詳細はこちら

企業の人手不足解消のカギ! 多様化する雇用制度と勤務形態

人手不足に悩む企業にとって、今、必要なのは働く環境の改善ではないでしょうか。多様な雇用制度や勤務形態を採用することが、戦力となる人材を確保、維持するための有効な...

詳細はこちら

テレワークを支えるICTとは?

時間や場所に縛られることなく、効率的に働くことができるテレワーク。この新しいワークスタイルを支えているのがICTです。ここでは、国や関係団体も支援し推進している...

詳細はこちら

テレワークの種類とそれぞれのメリット・デメリット

時間や場所にとらわれない働き方として普及が進んでいる遠隔勤務形態、テレワーク。国が推進するプロジェクト「働き方改革」の一環として各企業で実施されていますが、総務...

詳細はこちら

テレワークに向いている業務と向いていない業務とは?

時間や場所の制約を受けずに柔軟に働ける勤労形態、つまり遠隔勤務を意味するテレワークは、社員(従業員)にとって働きやすいだけでなく、経営者側にとっても人材の確保、...

詳細はこちら