ページの本文へ

セキュリティ

クラウドサービスを安全に活用するためのセキュリティ対策

コロナ禍でテレワークが普及し、業務でもクラウドサービスを利用する機会が増えています。クラウドサービスは非常に便利ですが、特に業務で利用する際にはセキュリティ対策が欠かせません。クラウドサービスのセキュリティ対策として、どのようなことを行えばいいのでしょうか。
この記事では、クラウドサービスのセキュリティリスクから対策方法まで解説します。

  1. クラウドサービスのセキュリティリスク
  2. クラウドサービスはオンプレミスより危険?
  3. 導入前に確認したいクラウドサービス事業者のセキュリティ
  4. クラウドサービスを利用する上でのセキュリティ対策

クラウドサービスのセキュリティリスク

クラウドサービスはインターネット経由で利用するサービスであり、重要な情報(データ)をインターネット上に保管することになります。そのため、特に不正アクセスや情報漏えいには気をつけなければなりません。その他にも、データの消失や破損のリスクもあります。また、外部要因のセキュリティリスクだけでなく、内部不正や操作ミスなどによる内部要因のリスクにも注意が必要です。

クラウドサービスはオンプレミスより危険?

オンプレミスは、システム運用に必要なソフトウェアやハードウェアを自社で保有、管理する運用形態です。クラウドサービスと対になる存在であり、以前はオンプレミスを利用する企業がほとんどでした。

クラウドサービスはインターネット上にデータを保管するため、自社でデータを管理できるオンプレミスのほうが、安全性が高いと思われるかもしれません。しかし、オンプレミスは自前ですべてのセキュリティ対策を実施しなければなりません。

クラウドサービスの中には高度なセキュリティ対策が実施されているものも存在します。オンプレミスでセキュリティ対策をしっかりと実施できるかわからないという場合には、クラウドサービスのほうが安全性は高くなると言えるかもしれません。自前で用意する手間なく、そのサービスに適したセキュリティ対策があらかじめ備えられており、最新の状態にも都度アップデートされるというメリットもあります。

クラウドサービスであっても、オンプレミスであってもセキュリティ対策は欠かせず、どちらにもセキュリティリスクは潜んでいます。クラウドサービスとオンプレミスではそれぞれに必要となるセキュリティ対策が異なる点を覚えておきましょう。

導入前に確認したいクラウドサービス事業者のセキュリティ

クラウドサービスを導入する際には、事業者が次のようなセキュリティ対策を実施しているか確認しましょう。

  • データセンターへの対策
  • アクセスログの管理
  • 不正アクセス防止
  • バックアップ対策

クラウドサービスといっても、その中身は物理的なハードウェアの上に成り立っています。各クラウドサービス事業者はデータセンターを持っており、そのなかでネットワーク・サーバーを構築して運用しています。物理的なインフラ環境を停止することなく運用できるようになっているか、データセンターへの対策についても確認しましょう。

また、クラウドサービスにアクセスした際のログの管理は、不正アクセス防止に役立ちます。不正アクセス防止の機能として、二段階認証などの採用とあわせて、アクセスログの管理もチェックポイントの一つです。

加えて、有事の際に備えたバックアップ対策が十分なクラウドサービスを選びましょう。これらのセキュリティ対策が適切に行われているかどうかは、クラウドサービスを選ぶ際のポイントになります。

クラウドサービスを利用する上でのセキュリティ対策

クラウドサービスを安全に利用するためには、サービス側のセキュリティ対策だけでなく、利用者側もしっかりと対策を取ることが重要です。主に次に挙げるような対策を取るといいでしょう。

  • 運用ルールの作成
  • 従業員教育
  • アクセス権の管理
  • ログ管理
  • 認証方式の見直し

クラウドサービスを安全に利用するための運用ルールを予め策定し、従業員に周知徹底することが重要です。簡単な例としては、許可されていないクラウドサービスを利用しない、セキュリティ対策が取られていないネットワークからアクセスしないなどが挙げられるでしょう。

また、アクセス権を細かく管理し、特に重要なデータへのアクセス権限は制限する必要があります。アクセス権の管理とあわせてアクセスログの管理も実施し、定期的にチェックすることで不正アクセスを防ぎます。

クラウドサービスを利用する際には、パスワードのみの認証方式は避けたほうがいいでしょう。二段階認証やデバイス認証などを組み合わせ、強固な認証方式を実現して不正アクセスを未然に防ぐ仕組みを作ることが重要です。

業務でクラウドサービスを利用する機会が増えた昨今、クラウドサービスに対するセキュリティ対策は非常に重要です。クラウドサービス側のセキュリティ対策を確認するだけでなく、利用者側もしっかりとセキュリティ対策を実施しましょう。

また、システム的なセキュリティ対策だけに頼らず、従業員のセキュリティリテラシーを向上させることも重要です。日立ソリューションズ・クリエイトの「サイバーセキュリティトレーニング」は、講義動画とライブ中継により、セキュリティ人材のスキル向上を強力に支援します。

ホワイトハットハッカーによる実践的なカリキュラムで、動画配信とライブ中継※を融合しているため疑問点もその場で解決できます。この機会に利用を検討してみてはいかがでしょうか。

サイバーセキュリティトレーニングのご案内はこちら

※ライブ中継は、「ライブ中継」付きの講義を選んだ場合に受講できます。

当社の関連ソリューション/サービス

関連記事はこちら