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セキュリティ

情報セキュリティポリシーとは? 必要な理由や策定のポイントなど

企業や組織にとって、情報資産の保護は重要な課題です。サイバー攻撃や情報漏えいのリスクが高まるなか、適切な情報セキュリティ対策を講じることが求められています。そのための指針となるものが「情報セキュリティポリシー」です。
この記事では、情報セキュリティポリシーの概要から、必要性や策定のポイントまで解説します。

  1. 情報セキュリティポリシーとは?
  2. 情報セキュリティポリシーが必要な理由
  3. 情報セキュリティポリシーの策定のポイント
  4. 情報セキュリティポリシーの運用の効果
  5. 情報セキュリティポリシーを策定しましょう

情報セキュリティポリシーとは?

情報セキュリティポリシーとは、企業や組織が情報セキュリティを確保するための方針や行動指針を定めたものです。情報資産を守るために何をすべきかを明文化し、組織全体で共有することを目的としています。具体的には、以下のような内容が含まれます。

  • 情報セキュリティに対する基本的な考え方や目的
  • 情報資産の分類と管理方法
  • 従業員が守るべきルールや手順
  • 事故発生時の対応方法

情報セキュリティポリシーは、組織の規模や業種、扱う情報の種類などに応じて策定する必要があります。

情報セキュリティポリシーが必要な理由

情報セキュリティポリシーが必要とされる理由としては、主に次の3つの理由が考えられます。

組織の情報資産保護

企業や組織は顧客情報や機密情報など、多くの重要な情報資産を保有しています。これらの情報が外部に漏えいしたり、不正に利用されたりすると、深刻な被害につながりかねません。情報セキュリティポリシーを策定し、適切に運用することで、情報資産を守ることができます。

サイバー攻撃からの防御

昨今、標的型攻撃やランサムウェアなど、複雑化・巧妙化が進んだサイバー攻撃が増加しています。情報セキュリティポリシーに基づいてセキュリティ対策を実施することで、これらのサイバー攻撃のリスクを軽減できます。

法令遵守とコンプライアンス

個人情報保護法をはじめとする各種法令では、情報セキュリティ対策の実施が義務付けられています。情報セキュリティポリシーを策定し、法令に則った運用を行うことで、コンプライアンス違反のリスクを回避できます。

情報セキュリティポリシーの策定のポイント

情報セキュリティポリシーは、次のポイントに注意して策定しましょう。

保護対象となる情報資産の特定

はじめに「何を守るのか」といった点を明確にすることが重要です。まずは自組織が保有する情報資産を洗い出し、重要度に応じて分類します。機密情報や個人情報など、特に保護が必要な情報を明確にしておくことが大切です。

基本方針と対策基準の明確化

情報セキュリティに対する組織の姿勢を示す基本方針と、具体的な対策の基準を定めます。対策基準では、アクセス制御やログ管理、教育・訓練など、情報セキュリティ確保のために必要な事項を網羅的に規定します。

具体的な実施手順の設定

対策基準に基づき、情報セキュリティ対策を実行するための手順を定めます。日常業務における情報の取り扱い方法や、事故発生時の報告・対応手順などを具体的に示すことが重要です。

情報セキュリティポリシーの運用の効果

適切に策定・運用された情報セキュリティポリシーには、以下のような効果が期待できます。

  • 組織全体のセキュリティ意識の向上
  • サイバー攻撃のリスク軽減
  • 取引先や顧客からの信頼性向上

情報セキュリティポリシーは、組織における情報セキュリティの指針を示します。指針がしっかりと示されていることで、組織全体のセキュリティ意識を向上させることが期待できます。情報セキュリティでは技術的な対策だけでなく、人的な対策も非常に重要です。情報セキュリティポリシーを通して、技術的対策に加えて人的対策も行うことで、サイバー攻撃のリスクを軽減できます。さらに、組織全体で情報セキュリティに取り組んでいる姿勢を示すことで、取引先や顧客からの信頼も得られるでしょう。

また、情報セキュリティポリシーは「一度策定すれば終わり」というものではありません。定期的な見直しを行い、最新の脅威や法令の改正に対応していくことが重要です。

情報セキュリティポリシーを策定しましょう

情報セキュリティポリシーは、企業や組織が情報セキュリティを確保するための方針・行動指針です。企業・組織が持つ情報の価値は高まっており、それらを狙うサイバー攻撃も年々増加しています。一度不正アクセスや情報漏えいなどのセキュリティインシデントが発生すると、企業・組織は多大な影響を被ることになるでしょう。そうならないためにも、情報セキュリティポリシーをしっかりと策定し、情報資産を守りましょう。

しかし、情報セキュリティポリシーの策定・運用には専門的な知識が必要であり、そのための人材が不足している、という企業・組織も多いのではないでしょうか。日立ソリューションズ・クリエイトでは、個人と組織の両面からインシデント対応能力向上を強力に支援する「サイバーセキュリティトレーニング」を提供しています。当社ホワイトハットハッカーによる実践的なカリキュラムで、セキュリティ人材の強化トレーニングや組織の強化トレーニングが可能です。セキュリティ人材の育成や組織のセキュリティ強化に課題をお持ちの場合は、ぜひ一度お問い合わせください。

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