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セキュリティ

セキュリティ意識とは? 従業員のセキュリティ意識を向上する方法も解説

情報セキュリティ対策は企業にとって欠かせないものですが、技術的な対策だけでは不十分です。従業員一人ひとりのセキュリティ意識を高め、人的な対策もすることが重要になります。しかし、従業員のセキュリティ意識を高めるためにはどうしたらよいのでしょうか。
この記事では、セキュリティ意識を向上させる方法と併せて、その重要性や企業にもたらす効果についても解説していきます。

  1. セキュリティ意識とは?
  2. 従業員のセキュリティ意識を向上する重要性
  3. 従業員のセキュリティ意識を向上させる方法
  4. セキュリティ意識の向上が企業にもたらす効果
  5. 従業員のセキュリティ意識向上に取り組みましょう

セキュリティ意識とは?

セキュリティ意識とは、情報セキュリティの重要性を理解し、日々の業務の中でセキュリティを意識して行動することを指します。パスワード管理や不審メールへの対応、機密情報の取り扱いなど、従業員の一挙手一投足がセキュリティに直結するのです。
情報セキュリティと聞くと、技術的な対策に目が行きがちです。しかし、最終的な判断は人間が行うことからも、セキュリティ意識を高めるといった人的な対策が欠かせません。

従業員のセキュリティ意識を向上する重要性

従業員のセキュリティ意識を向上させる重要性について、リスクや現在のサイバーセキュリティ事情などと照らし合わせながら解説します。

従業員のセキュリティ意識が低いことによるリスク

従業員のセキュリティ意識が低いと、次のようなリスクが生じます。

  • 不審なメールの開封によるマルウェア感染
  • 推測されやすい安易なパスワード設定によるアカウントの不正利用
  • 機密情報の紛失や漏えい

実際に、このような事故によって信用失墜や多額の損害賠償につながったケースもあります。インシデントが発生した企業は、技術的なセキュリティ対策をしていなかったわけではありません。このことから、技術的な対策と併せて人的な対策の重要性が分かるでしょう。

従業員のセキュリティ意識向上は企業の急務

近年、サイバー攻撃は巧妙化・複雑化が進んでいます。技術的な対策だけではいたちごっことなり、最終的には人間の判断によってインシデントの発生有無につながる状況です。そのため、従業員の些細なミスが重大なセキュリティインシデントに発展するリスクが高まっています。このことから、従業員のセキュリティ意識の向上は、もはや企業の急務といえるでしょう。

従業員のセキュリティ意識を向上させる方法

従業員のセキュリティ意識を向上させる方法としては、次のようなものが考えられます。

講義形式の教育

セキュリティの基礎知識や注意点を講義形式で従業員に教育します。はじめに、「情報セキュリティ=難しいもの」という考えを払拭することを優先するとよいでしょう。基本的なセキュリティ対策は技術的な措置を取るため、従業員一人ひとりはその上でルールを遵守するだけです。定期的な講義形式の教育を施すことで、セキュリティ意識が低いことに対するリスクも含め、セキュリティの重要性を従業員に浸透させることができます。

模擬訓練や演習による実践的な教育

机上でどれだけ教育を施しても、なかなか浸透しづらいかもしれません。そのため、架空のフィッシングメールを送信するなど、実際のセキュリティ脅威を模した訓練を行いましょう。体験的な学習を通して、実際のサイバー攻撃のイメージをつかみやすくなるため、従業員のセキュリティ意識を高められます。

セキュリティ文化の構築

情報セキュリティは企業一丸となって取り組むことが重要です。経営層がセキュリティの重要性を示し、セキュリティ教育を継続的に実施するなど、組織全体でセキュリティ意識を高める文化を築きます。従業員のセキュリティ意識は一朝一夕で向上するものではないため、地道な取り組みが重要です。

セキュリティ意識の向上が企業にもたらす効果

従業員のセキュリティ意識が向上することで、次のような効果が期待できます。

企業全体のリスク軽減

従業員のセキュリティ意識が向上すれば、不注意によるセキュリティ事故のリスクを大幅に下げられます。小さな失敗や不注意からのセキュリティ事故が甚大な被害を引き起こす可能性もあります。セキュリティ事故がもたらす影響の大きさを理解し、従業員一人ひとりが常にセキュリティを意識するようになれば、企業全体として安心して業務に専念できるようになるでしょう。

強固なセキュリティ体制の確立

セキュリティ意識の高い従業員は、セキュリティホールの発見や対策の提案もしてくれるかもしれません。前述のとおり、サイバー攻撃は年々巧妙化・複雑化が進んでおり、セキュリティ人材は不足しています。セキュリティに関する専門的な知識を持つ従業員の育成により、より強固なセキュリティを実現できるようになるでしょう。セキュリティの専門的な知識を持つ従業員にだけ任せるのではなく、企業一丸となってセキュリティ向上に取り組めば、強固なセキュリティ体制を確立できます。

従業員のセキュリティ意識向上に取り組みましょう

いまや業界や業種を問わず、すべての働く人にとって欠かせないものが「セキュリティ意識」です。サイバー脅威が増大する中、従業員のセキュリティ意識の向上は企業の急務といえます。セキュリティ教育やセキュリティ文化の構築を通じて、企業一丸となってセキュリティ意識を高めていきましょう。

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