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テクノロジー

生成AIのプロンプトの書き方を徹底解説! 押さえておくべきポイントなど

近年、ChatGPTなどの生成AIが注目されるようになりましたが、最大限に活用するためには適切なプロンプトの書き方が欠かせません。プロンプトの質が生成されるアウトプットに直結するため、プロンプトの書き方は誰もが知っておきたいポイントです。

この記事では、生成AI用プロンプトについて、概要から重要性や機能と併せて、書き方のポイントや具体例を解説します。

  1. 生成AIのプロンプトとは
  2. 生成AIにおけるプロンプトの重要性と機能
  3. 効果的な生成AI用プロンプトの書き方
  4. プロンプト作成の具体例
  5. 生成AI活用におけるプロンプトの重要性を理解し、適切に使用していきましょう

生成AIのプロンプトとは

生成AIの「プロンプト」とは、AIに特定のタスクを指示するためのテキスト入力のことです。例えば、「次の文章を英語に翻訳してください」や「新しいレシピを提案してください」といった具体的な指示がプロンプトにあたります。プロンプトによってAIはユーザーの意図を理解し、適切な応答やコンテンツを生成する仕組みです。

人間に対してお願いするときのように、具体的に「何をどうしてほしいのか」といった点をしっかりと伝える必要があります。初回のコンテンツ生成時だけでなく、生成されたコンテンツに対して修正などを加えることで、ブラッシュアップする際にもプロンプトを利用します。

生成AIにおけるプロンプトの重要性と機能

プロンプトの質はそのままAIが生成するコンテンツの質につながるため、非常に重要です。そのことから、プロンプトに対する専門知識を持つ「プロンプトエンジニア」の需要も近年高まってきています。プロンプトは私たちの思考とAIをつなげるための言葉です。プロンプトが不明確だと、AIも適切な応答を生成できないため、意図した結果が得られないことが多くなってしまいます。

プロンプトの質が悪くとも、AIはある程度の答えを返します。しかし、少し複雑な応答を期待している場合には、プロンプトでしっかりとその意図をAIに伝えなければなりません。近年では、AIに対して適切な質問や指示を与えるための技術・学問分野として「プロンプトエンジニアリング」が重要視されるようになりました。生成AIを正しく活用するためには、プロンプトを正しく理解して使えるようになる必要があるのです。

プロンプトエンジニアリングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
→「プロンプトエンジニアリングとは? プロンプトの構成や設計のポイントなど

効果的な生成AI用プロンプトの書き方

生成AI用プロンプトの書き方のポイントとして、押さえておくべき3つの点を解説します。

明確な目的の設定

プロンプトを作成する際、まず設定するべきは「目的」です。何を達成したいのか、どんな情報を得たいのかを明確にすることで、AIもその意図に沿った応答を生成しやすくなります。加えて、AIに「役割」を与えることで、目的の意図をAIが把握しやすくなります。人物像を指定するとAIはその役になりきって回答するため、生成コンテンツの専門性を高めることも可能です。

コンテキストと詳細の追加

プロンプトには、可能な限り詳細な情報を含めることが重要です。例えば「天気予報を教えてください」よりも「明日の東京の天気予報を教えてください」といった具合に、具体的な場所や時間を指定することで、AIはより正確な情報を提供できます。このとき「してほしいこと」と「してほしくないこと」も併せて伝えましょう。制約があることで、より想定どおりのコンテンツ生成に近づきます。

出力方法の指定

出力方法を明確に指示することも重要です。例えば、「箇条書きで」や「100文字以内で」といった具体的な形式を指定することで、希望どおりの出力を得られます。回答が良いできでも、出力形式が想定と異なると正しく生成されたと感じにくいものです。生成AIには「何をしてほしいのか(目的)」と同じくらい「どのように出力してほしいのか」といった点もプロンプトで伝えることが重要です。

プロンプト作成の具体例

前述のポイントを踏まえたプロンプトの具体例を2つ紹介します。

新しいレシピを生成するプロンプト

料理のレシピを生成するプロンプトの例です。役割を与え、目的・制約・出力形式を指示することで、想定どおりのレシピを生成できます。出力形式とは別にフォーマットを指定し、より出力結果をイメージに近づけています。
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あなたは料理研究家です。これから指示する内容に従ってコンテンツを生成してください。

# 目的
・チキンと野菜を使った簡単でヘルシーなレシピが知りたい

# 制約
・3人分の料理
・好き嫌いのある子どもでも食べられる
・にんじんは使わない

# 出力形式
・箇条書き
・1,000文字以内
・です、ます調

# フォーマット
◯料理名
◯材料
◯作り方
◯料理のポイント
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プログラムコード生成のプロンプト

Pythonのコードを生成するプロンプトの例です。同じように役割から出力形式まで指示し、コードを生成しています。コードの内容に手を加えたい場合は、制約の部分に指示を入力すると反映しやすくなります。
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あなたはPythonのプログラマーです。これから指示する内容に従ってコードを生成してください。

# 目的
・九九を表形式で出力するプログラムを教えて

# 制約
・計算結果のみを出力する
・ループの変数で「i,j…」を使わない(分かりやすくする)
・例外処理を入れる

# 出力形式
・コード
・出力結果
・コードの説明
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生成AI活用におけるプロンプトの重要性を理解し、適切に使用していきましょう

生成AIの性能を最大限に引き出すためには、プロンプトの質が鍵となります。明確な目的設定、詳細なコンテキスト提供、具体的な出力方法の指定など、効果的なプロンプトの書き方をマスターし、適切に使用していきましょう。

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