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テクノロジー

VRとは? 仕組みやビジネスにおける活用事例など

近年、注目を集める技術としてVRが挙げられます。ゲームや動画視聴などで利用されるイメージが強いVRですが、昨今ではビジネスでの活用も増えてきています。今後のビジネスにおいては、業界を問わずVRの存在は欠かせないものとなるでしょう。
この記事では、VRの概要や仕組みとあわせて、ビジネスにおけるVRの活用事例を紹介します。

  1. VRとは
  2. VRの仕組み
  3. ビジネスにおけるVRの活用事例

VRとは

VR(Virtual Reality)は仮想現実のことであり、専用のゴーグルなどを着用することで全方位の映像を映し出し、まるで自身が仮想空間の中にいるような感覚が得られる技術です。VRの特徴は没入感であり、映像だけでなく音声も全方位から聞こえているように感じる立体音響を採用することもできます。

映し出される映像を視聴するだけでなく、実際に自身の視点を動かしたり、映し出される映像の対象物を動かしたりすることも可能です。ゲームや動画視聴などのエンターテインメント分野での活用が多いといえますが、近年では分野を問わず、さまざまなビジネスにも活用されています。

VRの仕組み

VRを体験するためには、VRゴーグルやヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)などが必要です。HMDは左右の目に合わせてディスプレイを2枚設置し、それぞれのディスプレイに異なる映像を映し出すことで、人の脳に立体的な映像として認識させることができます。

また、VR用の映像は360度撮影されており、見ている方向をHMDなどが認識して映し出す映像を変えることで、現実世界と同じような映像体験を実現します。音声も同様に録音されているため、見ている方向に合わせて左右で異なる聞こえ方となります。

VR内で自身を動かしたり、映像内の対象物を触ったりする際には、コントローラーを使用することがほとんどです。コントローラーの動きに合わせて、映像内のアクションを変更して実現しています。

ビジネスにおけるVRの活用事例

VRはビジネスにおいても活用が進み始めています。ビジネスの分野を問わず、多くの活用事例があるため、そのなかから分野別に活用事例を紹介します。

医療分野のVR活用

医療分野では、実際の手術の様子をVRで見学可能にする活用事例があります。オンラインで接続できるため、世界中どこでも手術の様子を見学することが可能です。著名な医師の執刀の様子や、症例の少ない病気の治療なども医師の間で共有でき、医療技術の向上に役立てられています。

スポーツにおけるVR活用

スポーツの観戦にVRを活用した事例では、実際にスタジアムにいる感覚で観戦したり、選手や監督の目線、ボールなどの道具の視線から観戦したりと、新しい観戦体験を提供しています。また、選手もトレーニングに活用しており、天候に左右されることなく難易度や環境を自由に変更するなど、柔軟なトレーニングを実現するための手段として活用されています。

広告におけるVR活用

VRの空間内に広告を出稿する活用方法も注目されています。VR内であれば、商品を疑似的に動かしたり、角度を変えて見たりできる広告など、広告の柔軟性が向上します。従来の広告は企業側から消費者側へ情報を伝える「一方通行型の広告」でした。しかし、VRを活用することで「体験型の広告」が実現できるとして注目されています。

観光分野のVR活用

観光分野では、自宅にいながらVRを通して観光ができるという活用方法が実現しています。普段、人が立ち入ることが難しいような秘境や、身体的な問題で長距離の移動が難しいというような人であっても、VRであれば簡単に観光できます。同じような使われ方としては、不動産業界での、物件の内見をVRで行う取り組みなどが挙げられるでしょう。

VRは今までに無い新しい体験を実現するための手段として注目されています。また、ネットワークを通じて現実世界と同じような体験を実現するための手段としても活用されはじめているのです。

例えば、コロナ禍でオフィスへの出社が難しくなりテレワークが普及しましたが、コミュニケーションでの課題を抱えている企業も少なくありません。そこで、バーチャル空間にオフィスを設置する「仮想オフィス」が注目されています。

日立ソリューションズ・クリエイトでは、テレワークにおけるコミュニケーションの課題を解決するための「従業員エンゲージメント育みサービス」を提供しています。VRとは異なりますが、自宅に居ながら、仮想のオフィスに出社できるような、バーチャルフロア機能も用意しています。

さまざまな分野でVRの活用が進んでおり、今後ビジネスにおいてVRの活用は欠かせないものとなるでしょう。仮想オフィスサービスのように、仮想空間上で活動することが一般的になる未来はそう遠くないといえます。

この機会に、あなたのビジネスにもVRを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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