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イメージ画像:受講生に寄り添い、スキルアップをサポートする「テクニカルライティング講座」導入事例[3](京王電鉄株式会社さま) 受講生に寄り添い、スキルアップをサポートする「テクニカルライティング講座」導入事例[3](京王電鉄株式会社さま)

当社が実施している「テクニカルライティング講座」では、受講生に合わせて内容をカスタマイズし、文書作成のスキルアップをサポートします。 今回「テクニカルライティング講座」を導入していただいた京王電鉄株式会社さまは、駅係員や電車の乗務員として働いている方が多く在籍しています。

そこで、受講生の特徴に合わせて、実際に京王電鉄株式会社さまで作成された報告書をテキストや演習に盛り込み、講座をカスタマイズしました。 ご担当者さまに、講師を担当した花田が、導入の背景や講座の印象、今後の社内教育への展望などを伺いました。

文書作成への「危機感」が教育導入のきっかけに

Q
今回は「リーダー層に昇進された30代前後の方々にライティング教育を」とご用命いただきました。その背景をお聞きしてもよろしいでしょうか。
A
今回の受講生の9割方は、駅係員や乗務員として働いています。入社してから手順の定められた仕事に携わっており、ビジネススキルに関する教育はこれまでほとんど受けてこなかったんです。そういった職場にいると、日ごろの業務の中で文書を作成する機会がほぼないですが、職場の管理者になると、職場長や管理部署に報告する文書を作成するようになります。そこで初めて、「文書を作成できない」「文書の作り方が分からない」といった悩みが出てくることが多いです…。基本的な文書作成のルールを会社で学んでいないので、仕事の合間に一から勉強することになりますが、独学には限界があると思うのです。
事前にこのような教育を受けることで、文書の作り方を意識してもらう機会になればよいと思い、御社に依頼しました。
Q
教育中、受講生の方はとても熱心に学んでいました。何か背景があるのでしょうか?
A
我々が入社した15年ほど前は、退職するまで駅係員や乗務員を現役で続けるのがモデルケースとしてありましたが、今はキャリアパスが多様化しています。今回の受講生も、そんな環境の変化を感じていたのではないでしょうか。今、駅係員や乗務員として働いている者たちは、文書作成など一般的なスキルの開発に危機感を持っていると思います。「今のうちに、学べる機会があるなら学びたい」という声も聞くので、教育に対して前向きな者が多かったのではないかなと。

京王電鉄株式会社 ご担当者さま
京王電鉄株式会社 ご担当者さま

受講生を飽きさせない講座

Q
教育担当の皆さまにも受講していただきました。実際に受講していただいて、何か印象に残ったところはありましたか?
A
受講生を飽きさせない工夫をすごく感じました。1つの内容について、まず説明パートがあり、そのあとに演習のパート、最後に振り返りのパートがある。これが10分弱でまとまっていました。説明だけで1時間もあると、受講生は飽きて眠くなってしまいますよね。私は社員を教育する立場でもあるので、こういうのが理想の教育だなあと思います。新入社員にも受けてもらいたいですね。
Q
今後、御社で教育を実施される際に、参考にしていただけるとうれしいです。また、こういった内容を新入社員の方に教えたい、という思いがあれば、それを基に講座の設計をさせていただくことも可能です。
A
ありがとうございます。そのほかで印象に残っていることは、事前に打ち合わせをしていただいたり、会場まで下見に来ていただいたりと、入念に準備をしていただいたことですね。今回、実際に当社で起きたトラブルの報告書を題材にして、演習を作成していただきました。「どんなふうに分かりやすい文書に変えるんだろう?」と思っていましたが、我々が思いつかないレベルまで良くしていただき、良い意味で予想を裏切られました。プロフェッショナルに任せるとこうなるんだなと。 演習課題に対する講評もすごく明瞭で、端的に分かりやすくコメントしていただけたので、納得しながら聞いていました。
Q
深くうなずきながら聞いてくださって、心強かったです(笑)。受講生の方々の感想はいかがでしたか?
A
受講生からすると、普段業務で携わらないような内容、接する機会が少ないものでしたが、「内容が面白く新鮮だった」「今後も継続して勉強してスキルを上げたい」といった前向きな意見がたくさんありました。
今までは、報告書にしても、ほかの誰かが前に書いたものを使いまわすことがほとんどでした。今回、自分で情報を整理して文書を作成するポイントを学べたので、すごくためになったのではないかと思います。
Q
講座の時間やボリュームについても、ご意見があればお聞かせください。今回は、半日の教育(13時15分〜17時30分)を実施させていただきました。
A
ちょうどよかったと思います。受講生の中には、前日から勤務して仮眠を取った後に研修に参加した者も多くいたので、丸一日教育だと結構辛いのではないかと…。私たちも、教育を実施するときに悩むのは、受講生が寝ないようにどう工夫するかです。今回、100名ほどの受講生を20名ずつの5回に分けて開催していただきましたが、どの受講生も集中していて、本当に眠くならなかったみたいなんです。講座のボリュームがちょうどよかったことに加えて、講座の作り方や当社向けにカスタマイズしていただいた内容がヒットしたからなのではないかと思います。

京王電鉄さまテクニカルライティング講座カリキュラム

全社で分かりやすい文書の作り方を定着させたい

Q
キャリアパスが多様化する中で、今後はどのような教育に力を入れたいかなど、教育への展望はありますか?
A
今回は、特定の役職に昇進した者を対象に、教育を実施していただきました。この昇進者と同じ階層には昇進者以外の社員もたくさんおります。今回対象外だった社員や、その上の管理者にも同じ講座を受講してもらったら、社内全体で分かりやすい文書の作り方が定着するのでは、と思います。
来年以降も実施するのであれば、例えば、ある事象を動画で流して、視覚的に得た情報を報告書に記載する…みたいな内容にするのも面白いかもしれません。
Q
いいですね!ドラマ仕立てにしたり、アニメ調にしたり、いろいろと想像が膨らみます。動画を作成することもよくあるので、お役に立てると思います。
A
あとは、社員向けのアンケートでは「Microsoft Word、Excel、PowerPointの研修を受けたい」という声がたくさん上がります。これも、今後はそういったツールを使って資料作成をする必要が出てくる、という不安があるからだと思います。
Q
ITスキルを身に付ける教育と、ライティングの基礎や応用を教える教育を組み合わせて、キャリアパスに応じて導入していただけると効果がありそうです。
ご要望に応じて、より効果的な講座をご提案できればと思います。本日は、ありがとうございました。
A
ありがとうございました。
*
Excel、Microsoft、およびPowerPointは、マイクロソフト 企業グループの商標です。

京王電鉄株式会社

所在地 〒206−8502 東京都多摩市関戸一丁目9番地1
(登記上の本店 〒160−0022 東京都新宿区新宿三丁目1番24号)
設立 1948年6月1日
従業員数 2,449人(2022年3月31日現在)
事業内容 ・鉄道事業
・土地、建物の賃貸業・販売業など
URL https://www.keio.co.jp/

ロゴ:京王電鉄株式会社