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Hitachi Solutions Create 日立ソリューションズ・クリエイトとしての挑戦

当社がお客さまから直接受注するプロジェクトでは、さまざまな業界のシステム開発を手がけている。提案、要件定義から運用保守まで一貫してお客さまに寄り添い、当社事業、並びにお客さまの未来に貢献する。2018年にスタートした大規模な採用支援システムのリニューアルにおいて、プロジェクトマネージャーを担当した沢山秀樹と長井香織に話を聞いた。

プロジェクトの概要

採用支援システムのリニューアル

  • 開発期間
    2018年11月~2021年1月に中途採用サイトオープン
    2021年6月に新卒採用サイトオープン
  • 要員数(ピーク時)

    日立ソリューションズ・クリエイト

    130人

上流から下流まで全てを担うことにより
お客さまの想いに応える

提案のために人材業界について徹底的に学ぶ

「私たちが担当しているプロジェクトは、お客さまからオリエンテーションを受け、当社の営業とSEで提案をまとめ、受注後は上流から下流まで全てを当社が担当します。さらに、コンペティション(複数社との競合)で受注が決まることもあります。」と話す沢山。

本プロジェクトで開発したのは、国内最大級の採用支援サービスサイトを支えるシステムである。

沢山は、プロジェクトマネージャーとしてお客さまが抱える課題のヒアリングから提案、要件定義を中心に担当した。

サイトの規模が大きく利用者が非常に多いため、提案と要件定義は時間をかけて入念に実施した。

「お客さまからのRFP(提案依頼書)と資料だけでも膨大な量になりますから、それらを読み込んで頭に入れるだけでも大変な作業です。ヒアリングをする際に見当違いの質問をすると、本来整理したい本質になかなか行き着かず、余計な時間を要してしまいます。お客さまが提供しているサービスだけではなく、事業の背景を正しく理解しなければ、課題を共有することができません。どのような採用管理システムが主流となっているのか調べるなど、提案の説得力を高めるために業界のトレンドについても学びました。」

沢山は採用業務を知るために当社の人事部にもヒアリングし、提案をまとめていった。

自分のアイデアを要件定義や開発に生かせる

長井はSEにとって企画提案から保守まで、全てを担当できるのが当社独自プロジェクトの魅力だと語る。

「当社独自プロジェクトではお客さまにヒアリングをして要件定義から関われるため、企画の自由度が高く自分のアイデアや工夫を提案に組み込んで開発に生かすことができます。お客さまの課題について懸命に考え、見出したアイデアを採用してもらえるのは、とてもうれしい。要件定義に自分の提案が反映されることに、大きなやりがいを感じます。」

配属された新人が要件定義に関われるまでには、どれくらいの経験が必要とされるのだろうか。

「企画提案や要件定義などの上流工程は華々しいイメージがありますが、誰もが簡単にできるものではありません。テストや開発を一通り経験した上で、お客さまとの円滑なコミュニケーションや折衝力が求められるため、配属されてから7~8年はかかると思います。ただ、配属されたプロジェクトの規模や進捗状況によって、入社1年目の新人が要件定義に同行することもあります。私は配属されてから、小規模のお客さまに向けて購買システムを販売していたので、一人で全てを担当しなければならず、3年目からお客さまと要件定義の打ち合わせをしていました。プロジェクトによっては、若手のうちから経験するチャンスがあるかもしれません。」

お客さまに寄り添い、事業の成長を支援する喜び

沢山は今回のプロジェクトを進める中で、お客さまから聞いた話が忘れられないと言う。

「いま、求職者と人事担当者が、このシステムを使ってメッセージのやり取りをしているとします。もしも、何か不具合が起きてメッセージが届かなかったら、求職者と会社との縁が途切れてしまう。たった一つのメッセージの事故が、その後の求職者の人生を左右するかもしれません。だから私たちは、責任をもってシステムを提供する必要があるんです。」

真剣な面持ちで話すシステム担当者の言葉に、沢山は熱い想いを感じた。お客さまから感じた熱量を社内のメンバーに引き継ぐことが、橋渡しとしての自分の役割だと言う沢山。ドキュメントだけでは伝わらないお客さまの想いをチームメンバーと共有するために、きめ細かなコミュニケーションを心がけている。

「上流の業務において最も重要なのは、コミュニケーションです。私たちのものづくりは、上流から下流までどの工程にも自分一人で完結する仕事はありません。多くの関係者とのコミュニケーションが必要です。」

長井はリニューアルを終えた後、定期的に行われるエンハンス(機能追加)の取りまとめを担当。現在も新たなエンハンスなど複数のプロジェクトが動いており、沢山と長井の他に4人のプロジェクトマネージャーが手分けして進めている。

「今も100人近い開発要員が関わっていて、プロジェクトとしては今後も開発予定が組まれています。機能を追加するだけではなく、新たなサービス領域を展開する計画も進んでいて、これからどのように進化していくのか楽しみです。」

このプロジェクトで当社システムが担っているのは、お客さまの事業そのものであり、成長するためのロードマップでもある。システムの利便性を高め、求職者と会社の出会いを増やしていくためにも、開発を継続しなければならない。

「システム開発を通じて、お客さまの成長を支援する喜びを味わえるのは、上流から全てを担当する当社独自プロジェクトの大きな魅力だと思います。どんなプロジェクトにも、前提としてお客さまの想いが必ずある。その想いに寄り添って、実現していくことに、私たちの仕事の本質があります。」

そう語る沢山の言葉にも、お客さまとその先の利用者に対する想いが込められている。