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社内の人と人が繋がり、知識を共有することで組織の活性化を支援

〜「人材・スキルマッチングサービス」を販売開始〜

2024年1月18日
株式会社日立ソリューションズ・クリエイト

 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト(本社:東京都品川区、取締役社長:南 章一、以下、日立ソリューションズ・クリエイト)は、社内の有識者をキーワードから手軽に検索でき、社員が持つ知識の連携を通じて組織活性化を支援する「人材・スキルマッチングサービス」を開発し、2024年1月18日から販売開始します。

 企業においては、「疑問があっても社内の誰に聞いたらいいのか分からない」、「他部署の人となかなか知り合えない」といった課題を潜在的に抱えていましたが、コロナ禍を経て、出社を前提としないワークスタイルへの変化により、この課題が顕在化しています。
 また、働き続けたい職場の条件として「気軽に質問や相談ができること」を挙げる若年層も増えています。
 これらの課題やニーズに応えるために、このたび「人材・スキルマッチングサービス」を自社開発し、社内における実証実験(2023年7月〜9月)を経て、販売を開始します。

 本サービスは、特定の分野や技術に詳しい社員を検索できるようにすることで、面識のなかった社員同士を繋ぐことを可能にします。これによって、新たな社内人脈の構築、知識の共有を促進し、社員一人ひとりの成長とともに、組織全体の課題解決能力の向上と活性化の実現を支援します。

「人材・スキルマッチングサービス」の概要
「人材・スキルマッチングサービス」の概要

「人材・スキルマッチングサービス」の特長

1. 社内にいる特定の分野や技術の有識者を検索できる

 利用者は技術を中心としたキーワードを入力するだけで、社内にいる特定の分野や技術に詳しい有識者の候補を検索し、連携機能*1を利用して直接コンタクトを取ることができます。人材検索画面では、有識者の検索ができる他、利用者自身の技術情報(スキル)を確認することもできます。

*1
Microsoft 365と連携し、Microsoft Outlook、Microsoft Teamsを経由してコンタクトします。

2. 社員の人材データベースを日々自動生成

 日々の業務で利用しているメールやチャット*2の発言データから、事前に登録したキーワードをAIが自動抽出します*3。これにより、社員の最新の技術や知識情報を蓄積した、独自の人材データベースを生成します*4。人材データベースは常時自動更新され、有識者候補も最新化されるため、利用者が手動で更新する手間をかけずに、鮮度の高い情報を提供できます。

*2
Microsoft 365と連携し、Microsoft Outlook、Microsoft Teamsからキーワードを抽出します。
*3
サービス利用時に個別に個人情報取得の承諾を得た上で、メールやチャットからキーワードを抽出・収集します。
なお、事前に登録されたキーワードのみを収集するため、メールやチャットのキーワード前後の詳細な内容は収集されません。
*4
メール・チャットなどから技術情報のデータベースを作成する機能において、特許出願中:P2022-212083。

利用者の画面イメージ(有識者の検索結果を表示)
利用者の画面イメージ(有識者の検索結果を表示)

期待される効果

1. 人と繋がることで、経験やノウハウといった「暗黙知」が得られる

 ドキュメントや情報を検索するのではなく、知識を持つ「人」を検索して繋がることで、経験や勘に基づいたノウハウといったドキュメント化されていない「暗黙知」の共有も可能となります。経験者や有識者から直接話を聞くことは、質問の範囲外の知識やアドバイスも獲得でき、ドキュメントを探して読み込むよりも効率良く情報を吸収できるなど、多くのメリットが期待できます。
 社内の実証実験では、対象期間中にキーワード検索からの相談が約100件あり、相談により有識者からの情報共有を実現するなどの効果がありました。

2. 人と人が知識で繋がり、組織が活性化する

 気軽に質問や相談ができる場所を提供することで、社員同士の交流が活発化し、部署の垣根を越えた出会いや人脈の構築を促して、新たなコラボレーションやアイデアの創出を支援します。また、若年層をはじめとした社員の教育機会の増加が期待できます。社員同士が知識を共有して交流することで、組織全体の成長と活性化を促進します。

開発の背景

 日立ソリューションズ・クリエイトは、2016年10月から自社の働き方改革に取り組み、現在、出社とリモートワークを組み合わせた働き方(ハイブリッドワーク)を実践しています。その中で、コロナ禍によってリモートワークの割合が急速に増加するなどのワークスタイルの変化により、「疑問があっても社内の誰に聞いたらいいのか分からない」「他部署の人と知り合えない」といった潜在的にあった課題が、急激に顕在化していました。
 この課題を解決するために、当社は「仮想オフィス」を自社開発し、社内実証実験を経て、2022年4月から「仮想オフィスサービス」として、お客さまにも提供しています。
 「仮想オフィス」導入後、さらに「業務を進めるため、社内にいる特定の分野や技術に関する有識者に気軽に質問や相談ができるようにしたい」という新たなニーズが生まれ、このニーズに応えるため、「人材・スキルマッチングサービス」を新規に自社開発し、社内における実証実験を経て、販売を開始するものです。

実証実験の評価

参加部門・参加者 当社の社員(営業/SE/スタッフ部門) 参加人数:2,544名
検証した仮説 検証結果*5
社員の業務効率の向上
  • 課題、相談したいことを抱える社員が、迅速かつ簡単に相談相手(有識者)を探すことができる
  • 一人で悩む時間のロス低減、有識者探しの省力化
  • 検証中に課題・相談したいことがあった社員の約6割が、「簡単に探すことができた」と回答
  • 「今後も有識者を探す際に手間が削減できる」と回答
エンゲージメントの向上
  • 特に、若年層が「有識者と繋がる」喜びで世界が広がる
  • 「有識者」として頼られる側の自己肯定感、やりがい、会社への貢献の実感
本サービスで相談を受けた約5割が、「有識者として問い合わせを受け、自身のスキルを活かすことで、モチベーション向上に繋がる」と回答
組織力の強化
  • 組織横断の人脈ネットワークの自発的な拡大
  • 社員相互の自発的な「学び」、「成長」、「知の継承」など、ポジティブな企業風土、強い会社を創る
アンケートに回答した約6割の社員が、「部門を越えたコミュニケーションの活性化に繋がる」と回答
*5
実証実験後の社員向けアンケートによる算出

 日立ソリューションズ・クリエイトでは、2023年7月3日から、本製品の試作サービスを全社導入し、実証実験を実施しました。実験後のアンケートにより、質問する側には「業務の悩みを社内有識者に気軽に相談できる」、質問される側には「自分のスキルが役立ち、モチベーション向上に繋がる」などのメリットがあることが確認できました。
 また、アンケートに回答した約6割の社員から、「全社規模で導入することで、部門間でのコミュニケーションの活性化に繋がる」という意見も確認できました。

提供開始日

2024年1月31日(予定)

「人材・スキルマッチングサービス」の内容・価格

メニュー 内容 価格
利用ライセンス料 「人材・スキルマッチングサービス」を利用いただくためのライセンス料 300円〜/月額*6
*6
1ユーザーあたりのユーザーライセンス費。最少500人から利用可能。価格は、利用人数により変動します。詳細はお問い合わせください。

今後の展開

 「人材・スキルマッチングサービス」は今後、社内利用の継続によるフィードバックを活用した改善を続け、IT業界やプロジェクト型業務を行うさまざまな業種など、利用範囲の拡大をめざします。

ソリューション紹介URL

https://www.hitachi-solutions-create.co.jp/solution/skills_matching/

日立ソリューションズ・クリエイトのサステナビリティへの取り組みについて

https://www.hitachi-solutions-create.co.jp/

ソリューション・商品に関するお問い合わせ先

担当部署:インサイドセールス部 担当:松尾、宍戸、武富
E-mail:
URL:https://www.hitachi-solutions-create.co.jp/contact/solution.html

報道機関からのお問い合わせ先

担当部署:コーポレート・コミュニケーション部 担当:柳川、菅野
E-mail:

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